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2006/02/09(木)
ウオツカ品切れの恐れ、税当局の印紙配布遅延
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Houstonの天気(23℃/8℃) ----------------------- 【ビジネス】ウオツカ品切れの恐れ、税当局の印紙配布遅延で
モスクワ──ロシアの国民的な酒類「ウオツカ」に、品切れの恐れが持ち上がっている。関税当局がウオツカの瓶に張ることを義務付けている「消費税印紙」の配布が、1カ月以上滞っているためだ。流通業者は昨年の在庫を出荷しているが、このまま印紙配布の遅延が続けば、店頭からウオツカが消える恐れがあると、気をもんでいる。
ロシアでは、ウオツカの密造や無許可販売は違法。密造品の流通などを防ぐため、関税当局が配布する印紙を張り付けたものだけが、正規に販売できる。
しかし、今年1月1日から新しい税規定が導入されたため、関税当局で印紙に関する手続きに混乱が起き、配布が遅れているという。
ロシアの蒸留酒市場で約5%のシェアを持つロシアン・アルコール・グループによると、2カ所の醸造所のうち、印紙を受け取ったのは1カ所のみ。もう1カ所では印紙がないため、出荷できるウオツカの在庫がなくなりつつあるという。
ロシア人が1年間に消費するアルコール量は約14リットルで、そのほとんどがストレートのウオツカ。旧ソ連時代の1980年代に、飲酒が絡んだ暴力沙汰を防ぐ目的でウオツカの販売が制限された際には、アルコールが入ったオーデコロンを飲む人まで現れたという。
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