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2005/09/14(水)
宇宙最遠130億光年の爆発、世界各地で観測
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Houstonの天気(33℃/22℃) ところによりにわか雨 ----------------------- 【サイエンス】宇宙最遠130億光年の爆発、世界各地で観測
ワシントン──日本の国立天文台や東京大、米国のハワイ大とノースカロライナ大、イタリアのブレラ天文台などは12日、地球から約130億光年離れた宇宙で、「ガンマ線バースト」と呼ばれる巨大な爆発現象を観測したと発表した。これまでに観測されたバーストの中でも最遠の爆発で、宇宙や銀河の誕生の謎を解明する手がかりになるという。
ガンマ線バーストとは、放射線のガンマ線やX線が宇宙の一点から、数秒から数十秒という短時間に放出される現象で、起源は解明されていない。巨大な星が寿命を終えて爆発する超新星の際に観測できるとされている。
今回のバーストは、9月4日に米航空宇宙局(NASA)の観測衛星スウィフトが見つけ、世界各地の観測機関に連絡。その後、ハワイ島にある国立天文台のすばる望遠鏡などが距離を測定し、これまでの観測の中で最も遠い、約130光年だとわかった。
宇宙の始まりと言われるビックバンは、約137億年前とされており、今回のバーストは宇宙の誕生から数億年後の出来事になる。
米シカゴ大学のラム教授は、「今回の観測結果から、初期宇宙の研究にガンマ線バーストが有効だということがわかった」と述べ、宇宙の誕生について、さらに理解が深まる可能性を指摘している。
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