|
2005/02/11(金)
100%でもジュースは小児肥満の元?
|
|
|
Houstonの天気(18℃/6℃)時々雲 ----------------------- 【USA】100%でもジュースは小児肥満の元?
シカゴ──子供に甘い飲み物を与えると、砂糖入りでも、無加糖の100%果汁でも、肥満の悪化につながってしまう? 100%なら大丈夫と確信していた保護者に衝撃を与えるこんな報告を、米疾病対策予防センター(CDC)の研究者が発表した。
1日に1─2回ジュースを飲む肥満気味の3─4歳児を対象に調査。その結果、この子供たちの肥満度が1年後に悪化している危険性は、ジュースを飲まない子供たちの倍以上だということが分かったという。
調査では、同年代の子供と比べた場合、他の85%の子供たちよりも太っている子供を、肥満傾向と分類している。
人種や生まれつきの体の大きさ、日常的な食事が高脂肪かどうかなどの要因を排除しても、甘い飲み物を飲んでいるかどうかが、子供の体重に影響していることは明らかだったという。
調査では、無加糖の果汁100%ジュースも、加糖ジュースも、共に甘い飲み物と分類しているが、調査に参加した子供のほとんどは、加糖ジュースよりも、果汁100%ジュースをより多く飲んでいたとされる。
栄養学的には、フルーツジュースには確かにビタミンが含まれるが、ビタミンの質が新鮮な果物に劣る。また甘い飲料は高カロリーなうえ繊維質が少なく、吸収が早いが満腹感を得られないため、過食につながりやすいという。
米政府が生活習慣病予防などのため今年1月に発表した、国民向けの新たな栄養・健康ガイドラインでは、ジュースを飲む代わりに果物を多く食べるよう呼びかけ、未就学児に与えるジュースの量を1日あたり約110─170グラムに制限することを勧めている。
子供が1日に必要とするカロリーはごくわずか。ジュースを飲むと、糖分の摂取量が増えてしまうと指摘している。
幼児にはジュースより新鮮な果物、あるいは水や牛乳を与えるほうが良いとしている。
|
|
|