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2005/02/28(月)
緑茶成分、初期ぼうこうがんに有効
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Houstonの天気(17℃/11℃) ----------------------- 【USA】緑茶成分、初期ぼうこうがんに有効
緑茶から抽出した成分に、初期のぼうこうがんの進行を抑える効果があるとの研究結果を、米カリフォルニア大ロサンゼルス校のチームがこのほど発表した。がん細胞の増殖を防ぐ作用が、実験によって明らかになったという。
報告によると、緑茶成分はがん細胞中の「アクチン」に作用するとみられる。アクチンは細胞の形を維持したり、細胞運動の原動力となったりするたんぱく質。これを制御する「Ryo」という別のたんぱく質が、緑茶成分によって活性化され、がんが周囲の健康な細胞まで広がるのを抑えるのではないかと、説明している。
緑茶ががんに効くとの説をめぐってはこれまでにも多数の研究が報告されてきたが、まだ不明な点が多い。主成分カテキンなど抗酸化物質の作用が注目される一方で、進行がんには効果がないとの研究結果が最近発表されている。
チームでは「緑茶を飲むことで、ぼうこうがんの発生自体を予防できるかもしれない」と期待を示す。だが1日何杯で効果が望めるかなど、具体的なデータを示すには、今後さらに研究を重ねる必要があるという。
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