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2005/12/22(木)
NYスト、州裁が1日100万ドルの罰金命令
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Houstonの天気(15℃/5℃) ----------------------- 【USA】NYスト、州裁が1日100万ドルの罰金命令 市民は徒歩
ニューヨーク(CNN) ニューヨーク市の地下鉄とバスを運行する都市圏交通公社(MTA)の労使交渉決裂を受けて、組合側が20日未明から全面ストに突入した問題で、ニューヨーク州最高裁は同日午後、同裁判所による禁止命令を無視したスト実行は法廷侮辱罪にあたると判断を示し、1日ごとに100万ドル(約1億1600万円)の罰金支払いを労組側に命じた。一方で20日朝、多くのニューヨーク市民が厳しい寒さの中、歩いて職場や学校などに向かった。
州最高裁のジョーンズ裁判長は、2度にわたる裁判所のスト禁止命令を無視したのは法廷侮辱罪だと判断。20日から毎日、1日100万ドルの罰金を支払うよう労組に命令した。
MTAと決裂した都市交通労組(TWU)を代理するシュワーツ弁護士は、控訴する方針を表明。弁護士によると、04年12月時点のTWU保有資産は300万ドル。
TWUは、賃上げを求めると同時に、MTAが職員に医療費負担増を求めたことに反発している。
一方でニューヨーク州には、公共交通機関職員のスト権を認めない「テイラー法」があり、ブルームバーグ・ニューヨーク市長とパタキ州知事は、同法に基づいた厳しい対応を裁判所に求めていた。
ブルームバーグ市長はスト突入後の20日朝、多くの市民と共にブルックリン橋を歩いて渡り、マンハッタンに入った。さらに午後に会見し、スト解除まで賃金交渉は再開しないと断言。「法律に違反しておいて、それを交渉の武器にするなど許されない。それは不当なやりかただ」と批判した。さらに、ストによって休業を余儀なくされる事業や店舗が、労働者を解雇するかもしれないなどと、ストによる悪影響の懸念を訴えた。
ニューヨーク市を代理するカルドゾ弁護士は、ストに参加する職員は1日欠勤するごとに3日分の給与を失うことになると警告。検察当局は、労組幹部は1日最大1000ドル(約11万6000円)の罰金を科せられる可能性もあるとしている。
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