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2005/01/09(日)
故ケネディ元大統領の妹さん死去
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Houstonの天気(21℃/7℃) ----------------------- 【USA】故ケネディ元大統領の妹、ローズマリーさん死去
故ケネディ元米大統領の妹、ローズマリー・ケネディさんが7日、米ウィスコンシン州ジェファーソンの施設で死去した。86歳。死因は明らかにされていない。
1918年9月13日、ボストン生まれ。知的障害があったとされるが、23歳の時に白質切除(ロボトミー)を施され、生涯の大半を施設で過ごした。ローズマリーさんの存在が公になったのは、故ケネディ大統領が就任直後の60年だった。
白質切除を施される前に書かれたローズマリーさんの日記には、舞踏会や洋服のこと、欧州への旅行、ホワイトハウスにルーズベルト大統領を訪ねたことなどが書かれている。95年に出版された36〜38年にかけての日記では、コンサートやオペラの感想などが普通に書かれていた。しかし、父は、彼女の成長とともに知的障害の事実が世間に漏れると、ケネディ家の名声に傷がつくと考えるようになった。一家の医師団も、白質切除を施すべきだと助言した。
当時、精神外科はまだ始まったばかり。白質切除はまだ数百例しか行われておらず、当時においても重い精神障害を持つ患者に施すものと考えられていた。ケネディ家の女性に焦点を当てた著作の中で、伝記作家のローレンス・リーマーさんは「知的障害者が前頭葉白質切除を受けたのは、おそらく米国では彼女が初めてだろう」と書いている。
ケネディ家は「ローズマリーは、一族の誰にとっても終生の宝だった。彼女の知的障害は、我々が他の障害を抱えるすべての人を助けるための絶えざる泉であり、源だった」とする声明を発表した。エドワード・ケネディ上院議員や妹たちがローズマリーさんの最期を看取ったという。
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