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2005/01/25(火)
ウォーキングの効用、「上り坂」と「下り坂」に違い
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Houstonの天気(17℃/6℃) ----------------------- 【Science】ウォーキングの効用、「上り坂」と「下り坂」に違い
健康のために上り坂を歩くのがつらければ、下り坂だけでも歩いてみては。 研究者がこのほど、坂を下りる運動には上る運動とは別の効果があり、糖尿病患者らに向いているとの実験結果を報告した。
実験に参加したのは45人。最初の2カ月間は毎週3−5時間山道を上り、リフトで戻る運動を繰り返した。続く2カ月間は、リフトで上ってから歩いて下るように切り替えた。その結果、下りの運動では上りに比べ、血糖値が目立って低下することが判明したという。逆に、血液中のトリグリセライド(中性脂肪)を減らすには、上りの運動の方が効果的だった。コレステロール値は、上りと下りの両方で改善することが分かったという。
上りと下りでは筋肉の使い方が違うため、異なった効果が出るとみられる。チームでは、「糖尿病患者で上りがつらいと感じる人にとっては、下り坂の方が楽なうえに、血糖値も下がりやすく、向いているのでは」と、下り坂歩きの効用を強調する。
フロリダ州の循環器科医師は、「職場がビルの中にある場合など、目的に応じてエレベーターと階段を使い分けることもできる」と、研究を評価する。 ただ下り坂には、ひざに負担がかかりやすいという問題点もある。
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