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2005/01/12(水)
【イタリア】街路にホタル族が急増、屋内禁煙法施行
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Houstonの天気(26℃/15℃) ----------------------- 【イタリア】街路にホタル族が急増、屋内禁煙法施行
イタリアで10日午前0時から、レストランやバール、職場や公共施設などの屋内における喫煙が全面的に禁止された。レストランやバールの店員は、日付が変わると灰皿を片づけ、客に対してたばこの火を消すよう伝えた。屋内で吸えなくなった客らは次々と外へ出て、冷たい風が吹く道ばたでたばこに火をつけた。
イタリアの禁煙法は、受動喫煙の害を防ぐことなどを目的に2003年に可決され、昨年12月に施行予定だった。しかし、年末年始の休暇が終わるまで施行が延期され、10日から全面禁煙となった。
レストランやバールでも、換気設備があり、他へ煙が流れないような別室がある場合は、この中での喫煙は可能。しかし、こういった別室を用意できるレストランやバールは、全体の2%以下と見られている。
違反者には通常27ユーロ(約3600円)、周囲に子どもや妊婦がいる場合は275ユーロ(約3万7500円)の罰金が科せられる。また、禁煙を守らなかった店のオーナーは、最高で2200ユーロ(約30万円)の罰金が科せられる。
地元メディアによると、日付が変わってすぐの10日未明、すでに最初の違反者が出たという。ナポリのバールで捕まったのは若い男性で、コーヒー後の一服は普通のことだと主張したが、訴えは却下され、罰金27ユーロを言い渡された。
西ヨーロッパで同様の厳しい禁煙法を実施しているのは、アイルランドとノルウェーのみ。 そのため、イタリアの愛煙者は「社会的に自由な他の欧州各国には、こんな非道な法律がないのに、どうしてイタリアが禁煙にならなきゃいけないんだ」と反発。米国や北欧みたいだと、不満の声が挙がっている。
イタリア人の喫煙率は26%「この法律は、喫煙そのものを禁止するものではない。たばこが吸える場所を限定するもので、たばこの全面禁止ではない」
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