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2004/07/12(月)
人類進化のカギは「おばあちゃん効果」
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Houstonの天気(34℃/24℃) ----------------------- 【サイエンス】人類進化のカギは「おばあちゃん効果」
人類の長い歴史の中で、約3万年前に年配者の割合が飛躍的に伸び、これが進化のカギになったとする説を、米人類学者らがこのほど発表した。子育てを終えた「祖父母」らが、子孫の繁栄に大きな役割を果たしたと考えられる。
ミシガン大のレイチェル・キャスパリ氏らは、数百万年前の人類の祖先、アウストラロピテクスからネアンデルタール人、約3万年前のクロマニヨン人まで、合計768の化石を観察。歯の磨耗からそれぞれの年齢を推定した。
さらに、原始人類は一般に15歳前後で子どもを産み始めたとの説を基に、15歳から30歳までの「親」世代と30歳以上の「祖父母」世代に分類した。
祖父母世代の割合は年代を追って次第に増大したが、クロマニヨン人に代表される後期旧石器時代には一気に5倍に達したことが分かった。「ちょうどこの時期に、芸術や埋葬文化が発達している。同時に、弱者や年配者を尊重する文化も生まれたはずだ」と、説明する。 長寿によって生殖年齢が延びただけでなく、年配者が経験を生かし、生存競争に貢献することで、人類はますます繁栄したとみられる。
自分の子育てを終えた世代が孫の世話に加わり、知識や経験を次の世代へ引き継ぐようになると、その一族は繁栄する。「おばあちゃん効果」と呼ばれる仮説だ。
キャスパリ氏は今回の研究でこの仮説が裏付けられたとの見方を示し、「現代社会は若者中心に流れがちだが、人類を育てたのは実は年配者だったことを知っておくべきだ」と強調している。
(うん、うん。孫よ聞いていますか・(笑)でもこれで、そんな事まで分かるのかな。今は、何でもミステリアスな時代ですね。私にとっては・・)
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