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2004/05/27(木) 「生野菜」オーケストラ、後には「スープ」に
Houstonの天気(32℃/22℃)
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【ワールド】「ウィーン野菜交響楽団」後に野菜は「スープ」

ドイツ・ハンブルク(ロイター) ドイツのハンブルクで先週末、野菜で出来た楽器による「野菜オーケストラ」が開催され、その珍しい「外見」と、軽快な「サウンド」が織りなすハーモニーが、集まった観客たちを魅了した。

女性3人、男性6人、コック1人で構成する「ウィーン野菜交響楽団」。公演には9つの楽器が登場。ニンジンの中身をくりぬき、横一列に穴を開けた「フルート」、しなやかにカーブしたキュウリの2番管を通り、パプリカの口から趣のある重低音が流れる「サクソフォーン」、繊細な音色を奏でるネギの「バイオリン」など、様々な「珍」楽器が、持ち味を生かし、競演した。


聴いていた女性は「キュウリから音が出るなんて」とビックリ。他にも、音色と共に、青々しい「香り」が漂ってきたと感じ入る観客もいた。


楽団によると、楽器は「音質の良さ」を追求するため、各公演の1時間前に、新鮮な野菜を切り、つなぎ合わせて作った。「化学肥料で作られた野菜より、有機野菜の方が音は抜群」と、ネギバイオリン奏者のウィンへルターさんは断言している。


公演中の演奏者は大忙しだ。いい音を保つには「湿気」が何より大事だが、なにぶん楽器が「生もの」ですぐ乾いてしまうため、演奏者は湿らせた布を床に敷き、使わない楽器をそこに置くなど、細やかな気配りも迫られる。


公演が終わると、野菜たちは「本来の役割」でもあるスープの具となった。

(公演の後の野菜の味は・・(笑))


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