ツレヅレ
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2003/07/18(金) 任期満了、終業式、泣けるのなら
ちょっと日記を書くのが遅れ気味の富崎です。
ごめんなさいね・・体力、気力、共に限界みたいで(^^;
バラバラに書いた日記を繋ぎ合わせてみます。

今日はとうとう今の職場を去る日。任期満了の日です。
朝は5時に起きて「ひょっこりひょうたん島」聞いてベースラインを確認していました。
ベースを人前で弾くのなんか、もちろん初めてですよ。
ある程度ライブ?には慣れているとはいえ、やっぱり緊張はするもんです。
で、いざスーツ着ようと思ったら!オカンがクリーニングに出していました。がーん。
朝の5時過ぎに怒り狂いながら(久々に親相手に怒った)、何とか服を見繕って学校へ。
ま、未だ自分のスーツの所在すら知らない僕はボンボンです。涙。

コレが最後の登校か、これが最後の出席簿のハンコ押しか・・・と、全てが最後。
感慨深い思いに駆られながら、吹奏楽部の練習に参加させてもらいました。
この学校の吹奏楽部は本当に練習熱心で、演奏レベルも大したもの。
僕の演奏でぶち壊しにならないように、音量を抑えていると・・・
顧問の先生に案の定「聞こえないよ、大丈夫?」といわれました。すんません・・・。
しかも吹奏楽部にはとても思い出深い生徒が沢山いて。授業中真面目に聞いてくれる生徒が多いんですよね。
最後にこの子たちと演奏できるのは幸せだと思いながら。
朝の練習を楽しんでいました。

職員室に帰って、準備して。とうとう、終業式です。
僕も一言言わなきゃいけないので、考えながら体育館へ。

いつものような雰囲気で始まる終業式。ザワザワしていて、生徒指導の先生が一言言うと静かになるような。
しかし、今日は生徒指導の先生は終業式の後にある留学生歓迎セレモニーに向けて変装中だったので、
かえって騒がしくなってしまいました。これには大笑い。

で、僕の名前が教頭先生によって呼ばれて。一言でございます。
あー、やっぱこの全校生徒ってのは緊張するなあ。
あんまり何を言ったかは覚えてないのですが、結局中学校最高!みたいな内容でした。伝わったかな。
で、挨拶を終えると陸上部キャプテンが前に走ってきて。
お花と手紙をもらえて、「陸上部起立!ありがとうございました!」と言ってくれて。
頭が上がりませんでした。礼を言いたいのはこっちの方なのに。

歓迎セレモニーは終業式の後すぐに始まりました。
陸上部の皆に感謝する余韻もなく、演奏開始です。
曲目は、前の日記にも書いた「ひょっこりひょうたん島」と「明日があるさ」。
やっぱり教師という職業柄、生徒の前に立って何かするってのはほとんど緊張しなかったのですが、
先生が間延びしないようにリズムを早くして指揮を執ったもんだから、練習の時と速さが段違い!
付いて行くので必死でかなり雑になってしまいました。ははは。まあベースやししゃあないか。と言い訳。
吹奏楽部の皆さんは、お見事としか言いようが無い。本当に熱心な先生の下、練習してます。
演奏の邪魔したのかがちょと不安、しかし僕は楽しませてもらいました。ふふ。
いい演奏会でした。吹奏楽の皆さん、ありがとうね。

留学生歓迎セレモニーは続きます。吹奏楽部の演奏(続いての「宇宙戦艦ヤマト」は凄かった)に続いては、
生徒会による日本の伝統によるファッションショー!
ご年配の先生方が制服や体操着を着たり、大爆笑でした。こんな学校に居れたことが誇りに思えました(いや、マジで)。
うーん、こんな時間もあと少しなんだな・・・とも思えて、ちょっと寂しくなりながら。

続いて留学生、イギリスから来た17歳の皆さん(外人の年齢は見た目じゃわからんもんです)が、
賛美歌を歌ってくれました。天使にラヴソングをに使われていた曲だったかな。
とてもキレイな声とリズムの取り方・・・やっぱ体の作りや文化が全く違うんだな、と感じました。
いやぁ、まさか歓迎セレモニーがここまで楽しめるとは思わなかった。拍手喝さいものでした。

終業式が終われば、とうとう僕も仕事終了。
一学期最後の放課後は、沢山のクラスが僕を呼んでくれました。
沢山の手紙、寄せ書き、お金を出し合って買ってくれたTommyのTシャツ、手作りクッキー。
ある生徒は職員室の目の前で替え歌を歌ってくれました。自分が打った初めてのホームランボールをくれました。
ある生徒は僕が辞めることに涙を流してくれました。とても心が籠った絵を描いてくれました。
プレゼント、それに込められた想いが本当に嬉しくて。嬉しくて。
ここで泣けるのなら、と何度も思いました。
僕は幸せ者です。

どうすれば生徒達の思いに報いることができるのか。
手紙は時間をかけて返していくつもりです。でも、そんなものではなく。しばらく考えてみて。
やっぱり、生徒一人一人を忘れない事が僕の役目かな、と思いました。
生徒の気持ちや話したこと、顔に名前、思い出。大切にしてこれからをすごしていくつもりです。
こんな気持ちも、曲にできたらいいですね。

最後のクラブでは、世話になった陸上部員と共に写真を撮って。
お世話になった先生に挨拶して、校門を後にしました。
校門を車でくぐった瞬間、達成感とも悲しみともつかぬ複雑な感情が僕を取り巻いたのを覚えています。
夜はお世話になった理科の先生方と打ち上げの酒を交わし、家路につきました。

こんな幸せな日はかつて無い気がします。僕は、幸せ者です。


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