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2003/07/16(水)
モラル、狂気、正しい情報
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すみません、日記を二日ほど滞らせてしまいました・・・ いやぁ、とうとう最後のラストスパートが思ったほか厳しくて。ねぇ。 学年便り、大掃除、手紙の返事(コレは嬉しいから除外気味)。 あと、極めつけは終業式の演奏会の練習! ベースを弾くことになった上に、吹奏楽部とのデュエットが決定いたしまして。 こいつは本気でやらないと、吹奏楽部の演奏をメチャクチャにしてしまうので、頑張り中です。 理科室に籠ってベースを弾いてます、俺は教師なのか?と疑問に思います。はい。 給料泥棒やね。ボソ。
今日は授業が最後のクラスが沢山あったのですが、全部のクラスで記念撮影をせがんでみました。 一年生は「きゃー」と騒いで超ノリ気なんですが、二年生の動きの悪いこと。 やっぱ、お年頃なんでしょうか。照れてるのか何なのか。ちょっと凹んでいたのですが。 しかし、クラスで素直な何人かが「ちゃんと写れよ」と言ってくれて助かりました。 結局、大半の生徒が写ってくれて。感動です。
あと、手紙とかプリクラとかもらえるのには感動します。 僕なりにも、人間関係が築けていたんですね。 何か教育実習の先生と勘違いされている様子はあるのですが、仕方ないか。 この手紙、ひとつひとつ返していきたいところなのですが・・・ いかんせん、暇が無くて。 頑張って、時間かかってもいいから何とかしよっと。
こんな大変ながらも楽しい教育現場なんですが、最近現場を揺るがす事件がありました。 ご存知、長崎の誘拐殺人事件です。 犯人は中1、僕が教えている生徒と同じ歳です。 このニュースは、学校という場所に暗い影を落としていくのが解ります。 保護者、マスコミ、世間から学校に向けられる責任追及の目。 確かに、学校にも問題があるのは間違いないでしょう。 僕も正直後ろめたいものはあります。指導が行き届かない部分もありますから。 堂々と言ってるわけじゃあないんです。コレは本当に悩んでいる所でもあるんですが。 しかしですよ。 もっと、全てのものが責任を意識すべきでないか?と切に思います。
今日朝不快なニュースを見ました。 被告の生徒の顔写真が、モザイクをかけて出ていたのです。 人の好奇心を煽るためか何か知りませんが、 事件の本質を報道せず、無責任に、モラルも無く情報を流すマスコミに嫌気がさしました。 あと、巨大掲示板サイト「2ちゃんねる」にも、被告の少年の名前がいくつか載っていたとか。 中1の生徒が、「先生、2ちゃんねる見た?生徒の名前知ってる?俺知ってるで!」と 得意げに言っていたときには、僕は言葉を失いました。 好奇心を満たすだけの材料となっている、重大事件。 狂気です。
僕たちが子どもの頃から流行り始めたゲーム。 今やゲームはリアルさを極限にまで高めています。 何と、プレステ2の画像処理能力は、スーパーコンピューター並だそうです。 そして、横行するR15指定のゲーム、映画。 それを見て、笑顔の子どもたち。 「エグいの好きやで」という曇りの無い表情に満ちた狂気。 割り切っているから大丈夫とか、そんな問題じゃありません。
モラルの無い開発、表現の多様化。 大人は、売れたら、お金になれば他はどうだっていいのでしょうか。 ふと、そんなことまで思ってしまいます。
今日は懇談だったのですが、茶髪の親の多いこと。 僕自身髪の毛の先に茶髪が残っていたので何とも言えないのですが・・・ 学校で茶髪がダメだ!という指導は全く意味の成さないものに思えました。 常識が常識で無くなった時、狂気が普通になります。
責任のなすりつけあいだけは、したくないです。 そんな大人ばかりだと、結局歪むのは子どもですから。
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