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2003/12/22(月)
暴力、混乱、退かない強さ
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昨日、ヤフーのニュースにブラフマン(コア系好きな人は一度は耳にしたことがあるでしょう)の事が載ってました。 中国の北京でライブしたブラフマン。5000人がライブ会場に来たらしいのですが、 ライブ開始直後に「日本人は帰れ」という野次が飛び、それが観客全員に飛び火したそうです。 そしてライブ会場は帰れコールに包まれ、ゴミや瓶、卵までもが投げ込まれたそうです。 メンバー全員が怪我をしたとも書いてました。
しかし、ブラフマンは演奏を止めないで、全9曲を演奏したそうです。 大いに荒れていた会場も、最後には静まり返っていたそうです。
このニュースを見て、ブラフマンが成し遂げた事は本当に大きいことじゃないかと考えました。 売春行為によって反日感情が高まる中での、学生相手のライブ。 ライブという場は、興奮が渦巻く場所。多分、ブラフマンのメンバーは覚悟を決めていたように感じます。 暴力や野次に屈せず音を届け、最後には「ライブの客」を沈黙させた凄さ。 ある意味理不尽ともいえる妨害を受け止めきった彼らの意志の強さに感動しました。
反日の問題は第2次世界大戦からさかのぼり、先日西京で起きた大学教授と学生の寸劇事件など、 一筋縄ではいかない問題だと思います。 多分日本という国として、政府がもっとしっかりと過去の清算、 そして未来の建設への意思表示をしていくべきなのですがそのような動きもなく。 香港の誤報道なども災いして日本人留学生が襲撃されている、そしてこの事件があっても、国は動きません。 ここで政治の話をしても仕方がないのですがかなり憤りを感じます。 しかし、国のせいにもしていられない部分もありますよね。 多分僕達の年代にとって戦争は過去のものですが、中国の人達にとってはそれは違うみたいです。 自分達がどうすべきかを考えることが大切ではないでしょうか。
そして、これは暴力では解決しない問題。 対話をもって時間をかけていかなきゃいけないものだと思います。 それをブラフマンはライブで体現してくれたように思います。 この出来事を期に、様々なことを考えなければと深く感銘を受けました。 長文&硬い文章失礼。
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