〜花抜坂中納言日記〜
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/08/01 モノを知らない。
2007/05/04 とりとめもなし。
2007/05/03 大型連休。
2007/04/30 3タテ。
2007/04/29 紀尾井ホール。

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2005/08/15(月) 祈り。
 戦後60年は節目ではない、59年目があって60年目が来て、来年は61年目になる。その中の一年でしかない。

 靖国へ参拝し、献花。
 日本の暑い夏は、実に悲しみのなかにある。
 近隣諸国にはこの悲しみが理解出来ないのであろうか?それとも加害国は悲しむことをしてはいけないのだろうか?

 平和が恒久に続くことを願ってやまない。
 ことしも六郷で、終戦の日の平和祈念の花火が見事にあがった。
 空に流した、灯籠流しのように…。

2005/08/14(日) 色。
 『品川心中』の資料集めのタメ、冷房のよく効いた図書館で半日過ごす。
 この噺は『廓(くるわ)噺』と云って、遊び場=廓と遊女がでてくるジャンルの噺。
 そんな廓や吉原(公娼街)、岡場所(非公認)の背景や成り立ち、仕組みを調べると、『廓噺』と云うものは実に憐れな女性を扱った噺ということが、よく解る。もちろん、わかってはいたのだが、それはあくまで落語を介しての認識であり、実際の歴史をまのあたりにするのとではワケが違う。
 ただ、悪戯に悲壮感を表面にだして演る積もりもないし、登場人物もそれを望んではいないと思う。実際、当事者は第三者が慮るほどの悲壮感は無かったりするのが常だから。

 背景を頭にいれると云うのは、噺の色付けと云ったところ。やはり、江戸の噺を演るならば江戸の色を使うのが一番だ。その中で現代性との色彩バランスをどうとるかが、結局演者のセンスの問われるところで、それを良いと思うか、悪いと思うかはお客さまのセンスと云うことだろう。

 アレ?何時の間にか語っちゃってるよ…。

2005/08/13(土) 蒲田系。
 これまでの『落語コレクション』の枠で、単独ライブをやることになりました、さっそく9月から。(『落語コレクション』は、来年以降年二回を目処に企画しておりますので)

 『三遊亭司 9.21蒲田系実演集会』
 昼に夜に、ボクを育ててくれた聖地・蒲田への想いから蒲田系を名乗ることにしました。
 そして、初回はそんな夜の蒲田で出会ったたくさんの働く女の人へのオマージュとして『品川心中』を口演予定しております。その他二席、全渾身の三席。

 伝説への加速のタメに、やっとこ重い一歩を踏み出しましたが、これもまた蒲田のおかげです。
 蒲田はボクにとってのスピリチュアルゾーンですね。

 詳細は近日最新ニュースにて。

2005/08/12(金) FM。
 昼から門前仲町の江東FMのスタジオでお喋り。生放送。
 家を出る時、着物で出るか迷ったが、結局アロハ。ラジオは声しかのらないし。
 なんかだか1時間雑談しておしまい。リスナーの方ゴメンナサイネ。

2005/08/11(木) 恋愛。
 お盆興行の初日の楽屋と打ち上げに顔を出す。
 打ち上げは、清く散会、さっぱりしていていい。

 ボクは後輩ふたりとアメ横のガード下へ。轟々と列車が通る音を聞き、所謂大徳利の清酒を呷りながら後輩の恋愛トークを。今が、喋りたくてしょーがない様子。確かに、誰かを好きになりたては相手も、そして自分のことも大好きだったりする頃だ。

 ひとの話も満足に聞かないで、嬉しそうに何度もメールをする彼を、怒れるような人間ではない。
 「アニさん、夜電話しますってメール来ました」
 ボクは黙って、彼のアタマをはたいた。それでも嬉しそうに笑っていやがる。

2005/08/10(水) 宝物。
 朝まで飲んでた飲み屋は、帰りがけ明るくなってよくよく見ると、中学生の頃好きだったコの家のたった数軒隣りだった。
 そんな甘酸っぱい思い出とは全く関係なく、飲み過ぎのただ酸っぱい胃酸がボクをムカムカさせる。
 あぁ、あのコはもう嫁に行ったのかなぁ。豊橋から東京へ向かう臨海学校の帰りの新幹線でとったツーショットの写真はいつの間にか何処かに紛れ込んでしまったみたい。
 当時はきっと宝物だったハズなのに。

2005/08/09(火) プライスレス。
 意気軒昂と川崎競輪に向かい、帰りは螻蛄街道…漢字で書くとスゴいね…おけら街道。
 川崎駅までズゥーっと俯いた列。むこうに堀之内が…獲ってりゃなぁ。

 蒲田の屋台で飲んで、そのまま屋台の主人やお客さんと朝まで。獲ってりゃみんなの分払っても、ってそればっか。

 でも、今日もとってもいい人たちと飲めたことに感謝。(カスタネット乱れ打ちには笑ったなぁ)
 博打で獲ったって、出会いは買えないからね。
 もちろん、マスターカードでも。

2005/08/08(月) 解散。
 よく昼飯を食べる中華屋の雰囲気がなんとなくおかしい。
 なかなか注文を聞かない。
 客もみんなテレビを見ている。
 ん?この店で国会中継なんて流れていることはまずない。
 これをホントの意味で関心というかわからないが、日本中こんな感じだったのかな?

 第6法案が否決され、反対派が歓声をあげ、テレビに見入ってた客が席を立つと、ようやく店のオヤジがボクのラーメンにとりかかった。

2005/08/07(日) 感謝祭。
 圓朝祭。
 暑い中、谷中の全生庵に人人人。
 どうやら、境内に入るのすら並んでいたようで、ありがたいやら、心苦しいやら…そんな感謝の想いでヤキソバをひとりひとりにお渡ししておりました。
 お声をかけて頂いた方、写真をお撮りになられました方、サインを差し上げた方…みなさまに支えられていることを実感しつつ、また高座でお喋りしていきとうございます。

 世界中の人々が武器を捨て、そのかわりに落語を手に…らぶ&ぴーす。
 そして夜は蒲田で延長祭。

2005/08/06(土) 仕事人。
 しばしば着物や洋服を汚す習性を持ち合わせている。そのタメに近所の洗濯屋のおばさんには、かなり世話になっていたりする。
 まぁ、その主なる原因は酒、ワイン。バスの中でワインを飲んでたら思わぬ揺れで浴衣を汚したり、会の打ち上げで白のスーツにワインをぶちまけたり…その都度おばさんの世話になっていて、実際店の前を通るとかなりの数、ボクのモノが吊るしてある。

 で、早速2005年モデルの浴衣を汚してしまった。
 いやいや、今度は酒ではない。赤い野球のグローブの色がうつってしまったのだ。また、なんで野球グローブと浴衣を一緒にカバンに入れて持ってあるいているのか、いささか疑問も残るのだが。
 そんなワケで「おばさん出番だよ!」

 そして三日、今目の前に明日着るその浴衣が、すっかりキレイになって衣紋掛けに掛かっている。

8月絵日記の続き


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