〜花抜坂中納言日記〜
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2005年7月
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2005/07/25(月) 買物。
 浅草のめうがやで足袋を買ったり、永澤屋で肌着を買ったり、松喜で肉を買ったり、池之端の長谷川で履物を買ったり、谷中の岡埜で大福を買ったり、人形町の草加屋で煎餅を買ったりした、純国産ブランドな一日。

 先代三木助師匠はその十八番「化け物使い」の隠居のように、煎餅ならどこそこ、鰻ならどこそこと言っては、買物を言いつけたそうだ。(それは一時身を寄せてた上方の二世三木助の嗜好に起因するらしい)
 そんな話を、かなり沢山前座のころ先代の弟子だった入船亭扇橋師匠や同じく先代の弟子だった林家木久蔵師匠から聞かせていただいた。今もそのひとつ、ひとつのエピソードは小さな宝石のように大切な宝ものになっている。

 以前は、そうして弟子がお使いに行くと、そこのお店(たな)の人がお小遣いをくれたり、鰻屋なら鰻を食べさせてくれたりして下さるところがあったそうだ。そんな、芸人が街に息づく情景を浮かべては、師匠方の話を夢中になって聞いていた。

 そう言えば、田端のお肉屋さんは、お使いで行くと、コロッケやなんかを「師匠にとられちゃダメだよ」とか「がんばってね」なんて言ってはよく持たせてくれた。

 あの頃、桂六久助だったボクは、どんな気持ちでそのコロッケを食べてたんだろうか?

 なんだか、遠くなり過ぎて上手く思い出せないが、そんなことを思い出したらなんだか、扇橋師匠や木久蔵師匠のお話を聞いている時と同じような心持ちになってきた。


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