〜花抜坂中納言日記〜
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2005年6月
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2005/06/06(月) 東京タワー。
 ボクは「ストレス発散が苦手」で「人に気を遣い過ぎる」ヒトらしいが、自覚はない。あるオンナノコがかつて、そう言っていた。 その人からボクは告白されて、付き合って二ヶ月後一方的に振られた。

 それはつまり「落ち込んでいる自分が好き」で「優しいふりをしている」ヒトなんだと、違うオンナノコが勝手にボクの解析をしはじめて、断言した。その人から「寂しげなところが好き」と告白されて、やはり付き合って二ヶ月後に振られた。

 ただ、いまだに付き合った自覚もなければ、振られた自覚もない。

 浜松町付近をクルマで走っていたらそんなことがフラッシュバックした。

 よく覚えていないが、どちらもボクは「バイバイ」と言って別れた気がするのだが、あまり重要性のなさに失念してしまったようだ。

 そんなことを考えていたら、クルマは札の辻の交差点・国道15号を横切って芝公園方面へ、フロントガラスいっぱいに巨大な電波塔が迫ってくる。

 金杉橋交差点からその電波塔を過ぎたら、もうこの不毛な回想の思考回路を停止させよう、と考えていた。
 その前に、電波塔のせいでノイズの入るFMから、CDに切替えなければならない。

 ボクは、別れ際のコトバを意味もなく想い返していた。
 カーステレオのスイッチに、指を伸ばそうとしていた。
 『←五反田』の表示板が過ぎ、朱い、大きな電波塔が迫っていた。


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