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2005/06/28(火)
マティーニを。
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カノジョにはマンハッタン、ボクにはマティーニを…。 こんな気障な台詞がカンタンに口をついて出たのは、恋愛しているせいだったから。片やカクテルの王様、片や女王。
あれからしばらくたち、元の通りひとりになったボクは、あの日のバーでマルガリータを飲んでいる。 なんというのはウソ、そこまで教科書通りにいくわけがない。飲んでいるものも違えば、カウンターも違う。 仲間と飲んで別れた末、地元のバーでただただマティーニを飲んでいる。 そして、次にくる…三杯目の…カクテルグラスが空になったら席をたつ積もりだ。 キレイに飲める臨界点を超えてしまいそうだから。 いまだったらまだ、スツールからふわりと降りて、あの扉までふらつかずに歩けるハズ。 誰に見られているわけでもないのに、いやにそんなことだけ気にとめていた。
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