〜花抜坂中納言日記〜
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2007/08/01 モノを知らない。
2007/05/04 とりとめもなし。
2007/05/03 大型連休。
2007/04/30 3タテ。
2007/04/29 紀尾井ホール。

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2005/05/21(土) 夏の噺。
 一年ぶりの『たがや』。いやぁ、出来にムラがあり過ぎ。ノってなかったわけじゃあないんだけどなぁ。調整不足ね。

 三社さまがはじまり、夏の噺をポツリ、ポツリと掘り起こす時期になってきた。東京は三社が終わると夏なのだ。

 今年はひとつ、『祇園会』と『酢豆腐』でも掛けてみようかしら、どちらも夏の噺。
 酢豆腐の若旦那は、きっと嵌まり過ぎるだろうなぁ。

2005/05/20(金) 夜の連鎖。
 後輩から聞いたおかしな話。

 その後輩が、ひとり八王子のキャバクラへ行ったときのこと。また、ひとり八王子のキャバクラなんぞに行くね、さすが我が後輩。
 席についたオンナノコが本来は、蒲田のお店で働いてるコらしく『蒲田』と云うフレーズでボクのコトを思い出した彼は、ボクのコトを訊いたんだとさ「これこれこう云う人(ボクの風体)知らないか?」って。
 あのね、蒲田だって広いんだよ。そんなこと訊いたってわからないよ。
 そしたら、そのコが「あ!それ、司さん!?」
 恐いね、知ってやがんだそのタレが…タレじゃねぇや、そのコが。
 名前ばかりじゃない、付き合ってたコのことから、失恋の話まで…。

 話を聞くうちに判ってきた、どうやらボクの知ってるMに違いない。
 確かに、家族のようによく知ってるコばかりの店。
 夜の奇妙な連鎖に後輩も驚いたそうだが、そのコも驚き、ボクも驚いた。

 へぇオモシロイ、世間は狭いのね。だから、ニンゲンやめられない…。

2005/05/19(木) タネ。
 夜、柳家初花の独演会『初花のタネ』へ遊びにゆく。

 その前に、吉祥寺の焼鳥屋『いせや』でひとり献杯。
 先日急逝されたフォークシンガーというか吟遊詩人、高田渡さんが好きだったうちだ。偲ぶと云うほどではないが、高田渡さんの姿を想い浮かべて一杯。

 まだ、空は明るく、時間もある。ハーモニカ横丁をうろうろ。そのうち一軒にスゥーっと入って、チョコンと座り、ロックの麦焼酎がパッと出て来て、グッと呑む。
 酔うにつれ、店のコや、隣りで飲んでた学生のアンチャンたちと、ワイワイ。いいね、この街は。酒文化が成立してるのよ。
 あと少しで、本来の目的を忘れるところ、そうそう初花の会に行くんだった。
 初花3席、ゲストは新二ツ目の三遊亭金翔と仙三と妹弟子の仙花。盛沢山。
 打ち上げで、気になったところ、良かったところ、などなど忌憚なく伝える。基本的には前向きなことばかり、偉そうに言えた立場じゃないからね。

 結局、この日は吉祥寺で5軒。
 初花はいい酒を飲めたのかな?どうなんだろ?
 こればかりは、当事者しかわからない。

 ボクは朝の吉祥寺のホームにいた。
 この中央線沿線の、妙に若々しく生生しい雰囲気に触れた一日が、終わろうとしていた。

2005/05/18(水) 初体験。
 怪談噺を演る参考になるかと、小朝師匠の『牡丹灯籠』を聞きながら湾岸線を流していたが、ダぁメ…入りこんじゃってステアリング握れない。
 京浜島のヒコーキのよく見える道端に停車して、しっかりと聞きました。
 そうカンタンに感想は言えないね、なにかは掴んだつもりだけど…。

 来月17日の『司 彦丸ふたり会』では、怪談噺を掛けるわけだが、怪談噺は初体験。やっぱし初めてヤルのはドキドキしちゃう。 忘れられない、ステキな初体験にしたいねって、何言ってんだろう、フフフ。フフフじゃねぇや。

 そんなワケで、小朝師匠の『牡丹灯籠』のあとは、稲川淳二さんの『本当にあった怖〜い話』のCD。おいおい、司落語よドコヘゆく…。
 アタマのなかでは、ケッコウ構成が固まっているのだが、それに話芸が適うのか、スケールの大きな噺なので、まず噺と五分五分で組めるようにしなくちゃ。
 あー、楽しみ。

2005/05/17(火) 夏、先取り。
 愛車、ニュービートル・カブリオレの屋根を、全開にしてのクルージング。思わず、夏向きのCDを選んじゃったりして、ゴキゲンになりながらも、気が早ぇ〜なんて思っていた、夏が来る前に梅雨があるしね。
 洋楽邦楽、いろんな曲をかけたけど、山下達郎がちょっと良かったかな。なんだか、勢いで逗子方面まで行きたくなっちゃった…けど、都内で野暮用があったので、クルマはR134ではなくて明治通りを新宿へ。

 気が早いついでに、今週末の黒門亭では早速『たがや』を掛けることに。やっぱしボクのなかでは夏を先取りみたいな雰囲気が出来てるみたい。海効果かしら?
 毎年、夏は『たがや』をよく演ります。だって、花火と喧嘩、あと生ビール(?)これぞ日本の夏でしょ、やっぱ。

 まだ、5月だってぇのにね…。

2005/05/16(月) スタバで江島屋。
 二子玉川で散歩がてら買物。Cartierで衝動買いしそうになるが、なんとか堪えてショップを出る。ウーム、買ってくれそうな人を捜す方が賢明。
 結局、紀伊国屋で三島由紀夫数冊。
 遅くまでスターバックスで「江島屋騒動」の背景を考察。時折、セリフ回しが口をつくのだが、あきらかに隣りテーブルの女の不審な視線を感じる。もっとデカい声だして脅かしてやろうかしら。ここで一龍斉貞水先生みたいに喋りだしたら、きっと逃げちゃうな…え?「貞水って誰?」いいの、いいの、こっちの話。
 「江島屋」の背景や骨組みが決まって来たし、ひとつ噺の舞台まで行ってみようかと思う。
 まぁ、古典落語の舞台は決まって様変わりしちゃってるんだけどね。

 だいぶ頭の中が「江島屋」でいっぱいになってきたみたい。

2005/05/15(日) ゆる〜い。
 夕立のあと、友人に会う。
 雨の匂いが心地よい街。
 日曜の閑散とした赤坂で食事。
 公務員試験を受けるべく備えていた彼とは、久し振りに会うことに。
 だんだん、友人たちと会うのが、気付くと何時も久しぶりになっていたりする、それはそれでなんかいい。
 昨夜の深夜寄席の話やなんかしているうちに、あっという間に時が過ぎた。

 深夜、本を読んでいるとメールがきた。公休日になると、メールで世間話を送ってくるランパブ嬢からで、何時もの通り人畜無害のメール。レスしたら、急に眠くなった…って3時。当たり前だね。

 欠伸をひとつ。
 なんだか、ゆる〜い一日。

2005/05/14(土) キてる。
 深夜寄席、久々の新宿末廣亭の高座。タイガー&ドラゴンの舞台は浅草だが、寄席のセットのモデルはここ末廣亭。
 久々に見たが「スゲェ、ドラマのまんまって感じ」ってまるで素人じゃん。
 ここのところ落語が「キてる」らしいのだが、それは「正藏襲名」や「タイガー&ドラゴン」の話で、ボクとはまぁ無縁だと思っていた。深夜早朝寄席の入りがいいと云う話は耳にしていた、今までだと60人前後というところ。

 夜席のトリの師匠があがると、深夜の支度にかかるのだが、木戸(入場口)に行って驚いた。え?何?並んでるの?深夜寄席に…。
 秋に真打ちになる小田原丈アニさんから、深夜初出演の一之輔まで、出演者みんな明らかに舞い上がっていた。
 眼が生気で輝き、必要以上に饒舌になる。
 これを「キてる」と云うのだろうか。さらにTBSの「ブロードキャスター」と「スカイパーフェクトTV」の取材でカメラが入っていた。
 ど、どうしたことか…。
 ボクは一番手(の癖にイチバン長かった)。156人のお客さん、いゃあ〜正直、舞い上がったし、テンションもバカ上がり。その上、客席には取材で来てた及川奈央さんがいるのだよ!男性諸氏!(帰り際に「楽しかったです」と言ってくれました、こちらこそお世話になってます)

 どうしてしまったのか、いまいち状況が読めないが、少なくとも落語界が注目をうけているのは確かなようだ。昨夜同席した協会の事務局長も、いまだかつてないかも知れないと言っていた。

 ただ、取材でも自分を律する意味でも何度も言ったが、中途半端にブームにはのりたくない、と云うのが正直なところ。
 今は、これを機にひとりでも多くのひとが落語にふれ、魅力を感じてほしい。
 そのタメにボクが出来るのは、目の前のお客様を全力で笑わすことだけだ。

 高座を下りてからも、ワナワナと心が震える感じだった。
 それは、お客さまが来てくださることへの感動と、ブームが去ることへの不安であると思う。

 ブームが去ったあと何がのこるか、ぜひ見極めたい。

2005/05/13(金) 鮨や。
 近所に旨い鮨屋をみつけたのだが、ボクはまだ、そこの鮨を食べたことがない。連れていった後輩が旨い、旨いと言っていたから旨いのだろう。それに、〆鯖やコハダなど仕事をしてあるネタがいいし、握りの様子がいい。
 やはり、見た目は重要。殊に江戸前鮨には、理想のカタチがある。

 つまみにする刺身がいいので、鮨までたどりつけない。
 鮨を喰いたいなぁと思ってはいても、気付いたときには何時も飲み過ぎになっているのだ。

 これは、昼にいかなきゃ、何時までも鮨は喰えないね。

2005/05/12(木) 司の一日。
 昼過ぎ:神奈川近代文学館「三島由紀夫展」
 ランチ:中華街「梅蘭」 午後:元町〜赤レンガ倉庫、ウィンドーショッピング
 夕:川崎競輪場
 夜:川崎駅前にて酒宴
 深更:自宅にて反省会

 ボクが喫んでるCartierのタバコが輸入が止まってしまった。元町のタバコ屋で店員と話をしていると、なんと30カートンひとりで買って行った人がいたそうだ。たかだかタバコだぜ…。

 川崎競輪場へは川崎駅から無料バス。バスの中はいつも、妙に殺気だってる。
 欲だけで博打をしちゃあダメね。
 まったくあずましくない。
 人は、両手を泥で汚してコツコツ働くものなのです。

 雨に濡れながら、がっかりの行列とともに川崎駅へ。頭にのせた新聞が重たくなる。すっかり取られた日にふさわしい、情けないカタチ。

5月絵日記の続き


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