〜花抜坂中納言日記〜
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/08/01 モノを知らない。
2007/05/04 とりとめもなし。
2007/05/03 大型連休。
2007/04/30 3タテ。
2007/04/29 紀尾井ホール。

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2005/05/31(火) 一門会。
 池袋演芸場の高座に久々にあがる、圓歌一門会。やっぱり池袋は好きだなぁ。
 前座の歌ぶと(歌武蔵師門下)、いろは(歌る多師のお弟子さん)に続いて、司の『権助提灯』、ウケたウケた、でも出来はイマイチね…この噺は演ってて愉しい。
 平日の15時から20時までと云う、イレギュラーな条件ながら180人を超えるお客様。
 あれだけ笑って頂ければ、満足でしょう。

 客の入りもよく、みんなゴキゲンな打ち上げ、5月最後の夜は、賑やかに過ぎました。

2005/05/30(月) 君去りし後。
 雨の音に起こされる、いつも通りの遅めの朝。
 窓や屋根を打つ音が心地よく、起きてソファーに座ってからも、半分眠っていた。

 よーく神経を澄ませて、好きな曲を選んでかける。
 雨の午後に、アニタ・オデイのヴォーカルがぴたりとはまり、胸の奥底から、セピア色になりきらない想い出が溢れてきた。
 こうなると、どうにも仕様がない。
 いっそ、ワインを開けようかとも思ったが、気を取り直しクルマのキーを手に、雨の中外へ出た。

 窓ガラスを走る水滴が、とてもセクシー。
 美女のタメの愛車の助手席は、あいにく空席だったが、逆にアニタの『AFTER YOU`VE GONE』がはまっていて、それはそれで、ぜんぜん悪くなかった。

2005/05/29(日) ひとりしずか。
 ワインとスキヤキも、ひとりじゃ旨くもなんともない。そんなこと、食べる前に気付いとくんだった…。
 それでも、敢えて会いたいほどのひともいないので、仕方なしに目の前の葡萄酒と牛をやっつけた。
 美味しいんだけど、美味しくない…こんな時、ものスゴく寂しく感じる。
 ひとに会えば、尚更寂しくなるだろうから、ひとりでじっと飲んでいた。

2005/05/28(土) ウィークエンド。
 土曜日。
 かつての我が師・桂三木助は、ウィークエンドをウチで過ごすのが大嫌いだった。
 遊ばないとムダだと想うふしがあったのだと思う。片っ端から電話をかけ、誰も相手がいないとボクがお相手をした。
 以前もここに書いたが、キャバクラデビューを18才だった少年のボクが飾ったのも、この不良師匠と一緒。
 夜の街での師匠は、普段以上にカッコ良かったし優しかった。
 ああやって、適度に遊んで生きてりゃよかったものを…。

 土曜日の夜、ウチで過ごすなんて、師匠にバカにされそうだ。
 それか、こんなことを想うなんて、今夜は予定が定まらなかった師匠が来てるのかも知れない。
 破門した弟子ンとこなんざ、来るわけねぇか。
 それとも「週末にウチにいるなんて、やっぱり破門だぁ」と、わざわざ言いに来たのかしら。
 そしたら今度は、ウソにでも謝っとこうっと。

2005/05/27(金) 城南島。
 夜、大田市場の『大松』で海老穴子天丼を。運んで来たオヤジさんが「どうだ!スゴイだろ」と云う顔をしてる…うん、確かにダイナミック。旨かった。
 この市場に来たのは久しぶり。

 このあたりの城南島や京浜島は、ボクがクルマをとめて稽古をしたり、ヒコーキをみたり、はたまたここでは言えないようなことを…そんなことはどうだっていいのだが、よく時を過ごしているところ。

 城南島から見る、トウキョウの姿が実にいい。
 運河からいろんな東京人の想いが流れてくるようだ。

2005/05/26(木) ムーランルージュ!?
 五反田で気がつきゃ3軒。魚が旨いウチ、焼鳥屋、半分屋外のガード下のヤキトン屋…。
 五反田や蒲田は、家のように安心して飲める。どこか、遠くで酔っ払っていても、五反田や蒲田にちゃーんと漂着しているのだ。
 そして、夜の街に彷徨する人々は、どこかライトに群がる虫のようでもあったりする。

 先日、この街で飲食店をやっている方が「パリのムーランルージュの裏通りの雰囲気」と言っていたが、アハハハ言い過ぎ、言い過ぎ。ムーランルージュはもとよりパリにも行ったことはないのだが、パリのムーランルージュねぇ…似てんのかね?
 でも、怪しいところに首を突っ込むと、必ず面白いことに巻き込まれて、愉しいことになったりしていい。

 何がイチバンいいって、五反田とか蒲田のコトバの響きが持つ、ダーティーな後ろ暗さが堪らないなくいい。

 あー、今夜もいろんなストーリーが繰り広げられてるんだろうなぁ。
 夜の街の住人みんなが、一瞬でもステキな主役になれますように…。

2005/05/25(水) ウィンドーショッピング。
 朝方帰宅。
 なんだかよくわからないブランデーにやられて、ムカムカする。また、よくワカラナイものを飲むね、ボクも。

 二子玉川で遅めのランチとウィンドーショッピング…なんて言うと聞こえはいいけれど、経済事情で、不本意ながらのウィンドーショッピング。

 会の後は、いつも少しだけ空虚感。

2005/05/24(火) 落語コレクション9
 蒲田のジョナサンに大喜利の解答を考える集団が。
 下らないコトを、真剣にやるのは実に愉しいのだが、同時に苦しかったなぁ。答えを出してから、流れを考えるのも、また大変。
 遅れて来た、大喜利要員の(古今亭)朝太クンが、カレーを頼むとウェートレスに大盛りを勧められていた…クックック、体型で判断するのかね?

 今日の楽屋は、みんな芸熱心。余裕無し。ボクはネタおろし(初演)に近い噺だったのでドキドキ。『権助提灯』でした、ドラマ『タイガー&ドラゴン』で、ベンツで行ったり来たりしてた回のやつね。演ってて愉しい噺でした。聴いてる方は、どうでしたかね?

 ともあれ、今日もいいお酒が飲めましたことを報告いたしまして、感謝のコトバとさせていただきます。

2005/05/23(月) 雨に唄えば。
 突然の雨の中、待ち人が来るのを待っていた。
 やがて、いつも遅れて来るそのひとが、きっちり10分遅れて来て、ふたりそれぞれ右肩と左肩を濡らして黄昏の街を歩きだした。
 その時と同じ場所で、突然の雨に立ち往生。
 でも、もう待ち人は来ない。10分待っても、1時間待っても。
 だから、シャツを濡らして歩き出した。
 その日、その人が、駅ビルのレンタルショップで借りた『雨に唄えば』の主題歌を口笛で吹いて歩き出した。

 タイミング悪く、傘を持っていたなら、そんなこと想い出せないところだった。濡れて歩くのも悪くない。

 雨があがると、あの日の街の匂いと、同じだった。

2005/05/22(日) 御通家の正しい小言の言い方。
 黒門亭二日目。
 客席から怒鳴られる、無粋なお方様がいるもんだ。
 怒鳴られたボクは構わないが、それまで笑ってくださってたほかのお客様の雰囲気をだいなしにしたのだ、これは甚だ迷惑な上、いまだにボクは何を言われたのか全くわからない。
 誤解を覚悟で言うが、お金さえ払えば誰でも客だというのは間違えだ。

 そこで『今日から使える、御通家の正しい小言の言い方。』

@客席では、不満もあるだろうがじっと耐える。
A前座を通して、終演後のアポイントメントをそれとなくとる。
B近所の蕎麦屋に対象の芸人と入る。
C小言の前に、お酒を2合ばかり頼む、板わさか玉子焼きを頼むとさらによい。
D過去の名人の例を出したりしながら、それとなく意見する。
Eほどのよいところで、せいろを頼む。
F帰り際、素早い手つきで車代をわたす。
G【重要】そして最後に、このページを読んでも、決して怒らない。

5月絵日記の続き


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