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2005/05/30(月)
君去りし後。
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雨の音に起こされる、いつも通りの遅めの朝。 窓や屋根を打つ音が心地よく、起きてソファーに座ってからも、半分眠っていた。
よーく神経を澄ませて、好きな曲を選んでかける。 雨の午後に、アニタ・オデイのヴォーカルがぴたりとはまり、胸の奥底から、セピア色になりきらない想い出が溢れてきた。 こうなると、どうにも仕様がない。 いっそ、ワインを開けようかとも思ったが、気を取り直しクルマのキーを手に、雨の中外へ出た。
窓ガラスを走る水滴が、とてもセクシー。 美女のタメの愛車の助手席は、あいにく空席だったが、逆にアニタの『AFTER YOU`VE GONE』がはまっていて、それはそれで、ぜんぜん悪くなかった。
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