〜花抜坂中納言日記〜
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2005年4月
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2005/04/27(水) 曹孟徳に遠く及ばず…。
 1800年の時空を超えて、嫉妬したことがある。
 以前好きだったひとが、三国志の曹操が好きだった。
 魏国を興し、覇業のなかばで倒れた三国志随一の英傑にして、乱世の奸雄に勝るわけがないことなど、ちょっと妬んだあとすぐに気がついた。
 
 それ以前に、ボクも曹操が好きだった。
 1800年ほど前、群雄割拠の中国の大半を手にして魏公と称した人物だ。字を孟徳。詩をよく詠んだとされる。
 吉川英治版も北方謙三版も、やはり曹操の前にはみな影が薄い。
 もっというと、劉備玄徳のような男は大ッ嫌いだ。
 三国志で唯一の英雄であり。英邁たらんとした男だ。そして、強きものは孤独であると教えてくれた。
 時代小説は、歴史と歴史の行間を埋める壮大な散文詩であると思う。
 一方ボクらは、歴史の行間に生きる人間だ。

 ちょっとしたことで落ち込むと、何時も呟く。
 「曹孟徳に遠く及ばず…」と。

 そうすると「あたり前ぇじゃねェか」と、つい自然と苦微笑が浮かぶのだ。


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