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2005/04/02(土)
続・レクイエムのように…。
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カーステレオからは『NORAH JONES』の曲が流れていた。 まいったなぁ…お気に入りのアルバムが、ニガい思い出の一枚となってしまった。でも、これを聞く度に彼女のコトを思いだすのも悪くないか…。
ようやく家の駐車場に車を停めて、エンジンを切り、溜息ひとつついた。ほんとグッタリだ。 さぁ降りようと、ドアを開けた時、助手席を何の気なしに見て忘れ物に気がついた、たいした忘れ物ではないが、一気に力が脱けてゆくのがわかる。 力無く笑って「忘れもんなんかするなよ…」と、わざとらしく独りごちた。 安っぽいドラマの一場面のようだな、と思ったら。悲しくなって、思わずまた笑ってしまった。
部屋に入って、とりあえず『文七元結』のCDを流した。落語を聞きたかった、落語が無性に演りたかった。そうして、なんにも考えないように時を過ごした。
夕方、自分のことはともかく、彼女の最後の顔がどうにも気にかかりメールを書いた、とその途端胸の奥底からこみあげてくなにかがあった。それを抑えることはもうボクには出来なかった。
その時、25年生きて来て初めて「失恋して泣くことなんてあるんだ」と、変に醒めて自分を見詰めている自分がいた。
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