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2005/03/03(木)
月命日。
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三日目。 思いの外、早く楽屋入り。 前座のいれてくれたお茶をのんで過ごす。
前座は「道灌」。初日の前座とは違う前座。 んー、お客さんの反応がよくわからん。笑いたがっているのか、否か? 考えてるうちに噺に入る。 あきらかに、セレクトミスだった。
下りて、着替えた後、舞台袖で後の人の反応をみる。 もう少しなんとか出来たな…。 しきりに、腕を組んで唸っているとお囃子のお師匠さんが 「噺家さんは大変ね、でも仕方ないわよ…」と、言ってくれたのだが、納得いかないものはナットクいかない。お客さんが眼の前にいたら、とにかく揺すぶりたいと思うのが本能だ。 国立を後にして、谷中へ。 亡き師匠の月命日。 未だに、墓前に手を合わせても適当なコトバが浮かばない、ましてドラマのように師匠の声も聞こえない。 亡き師匠を思い出したり、師匠に言いたいことが出てきたりするのは、もっぱら独りで酒をのんでる時とぐらいになってしまった。
そしてそんな日は、決まって師匠・三木助の夢を見る。 ボクは、何時ものように田端で修業をしている…そんな夢を。
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