〜花抜坂中納言日記〜
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/08/01 モノを知らない。
2007/05/04 とりとめもなし。
2007/05/03 大型連休。
2007/04/30 3タテ。
2007/04/29 紀尾井ホール。

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2005/02/28(月) 明日、初日。
 もうすでに日付は変わってしまっている。
 前にも書いたが、この28日というのは、なんとも気持ち悪い。
 だいいち、明日から初日という気が起きない。起きないが、初日なのでこんなことしている場合ではない。
 久しぶりの国立の定席、それも10日間はいっているので、目一杯愉しんでこようと思う。

2005/02/27(日) 全くの私憤。
 会の後はボンヤリしてしまうのだが、今はそうしているヒマが全く無い。
 時間も無い。
 シニカル、あるいは持ち前のセンチメンタリズムで塞ぎこんでる余裕も無い。
 その上、明日から国立の上席・定席10日間あるため、規則正しい生活が続く。
 どうしていいか判らなかったり、どうする事も出来なかったり、どうしたらいいか考えているうちに秒針がすすんでしまう。
 とにかく、もう、なんで二月を短くしたんだ!と、ぶつける当ても無い怒りと焦燥感だけでキーボードを打ってみた。

2005/02/26(土) 司 彦丸 ふたり会。
 朝5時30分起きで、杉並の小学校へ。この春中学へと進む小6の児童40人を相手。よくウケる、素直な子供たちだった。
 10時からの落語会だったが、ボクの朝は酒を抜くことからはじまるので、1時間ばかし風呂で酒臭い汗を流す。
 酒量が増えたとは思わないが、手が振るえ気味である。

 解説とお囃子教室、前座、曲芸、司の順。
 「将来落語家になりたい人」との問いかけには、誰一人手を上げなかった、失笑すら起こった、そりゃーそーだろうな…。
 当たり前だが、全員平成生まれなのね。
 ちなみに、ワタシは小学校五年の時に聴いた、家元・談志師の「富久」で落語家をはっきり意識した。
 終演後、お礼にとみんなで「ソーラン節」を踊ってくれた。お囃子さんと舞台壇上に置かれたパイプ椅子に座り、下でみんなが踊る…なんだか、恥ずかしかったが熱演に拍手。
 
 いったん、混んでる環八で帰宅。
 車内でお囃子さんと、ボクの趣味「恋愛」について盛り上がる…そんなことより、眠い。なんたって今日は一日長いのだ。

 帰宅後顔をあたり、着物を支度して出立。眠い。
 原宿17時40分楽屋入り。
 お客さんの入りはまァまァといったところだね、なにしろ、噺に集中するために動員には力を割かれないようにしましょうと彦丸とも言ってあった。

 前半はトントーンっと前座「子ほめ」司「湯屋番」彦丸「権助提灯」中入りを挟み小円歌師に華を添えて頂き、メインの「おせつ徳三郎」

 彦丸はこの噺の前半を、そして司が後半。
 彦丸が前半を演じているころ、ワタシはというと、受付に手伝いに来てくれたコを一生懸命打ち上げにさそったりしていた、していたがだんだん緊張してくる。そのうち「上がりたくない病」がでてきた。
 以前も結婚式の司会の前日にキャバクラでこの病が発症し、かわるがわる女の子たちが「だいじょうぶ、司は出来る子だよ」と励ましてくれた。

 閑話休題、そして高座へ。
 リレーなので上がるとすぐ本題へ。
 高座に上がれば、そんな病は消えてしまう。

 この「おせつ徳三郎」は切ない恋の噺。
 主人のお嬢様おせつとそこの奉公人徳三郎が恋仲になり、そのことをダンナに問い詰められ小僧が喋ってしまうのが前編。
 それがもとで徳三郎はヒマを出され、おせつは婿をとるという。それを聞いた徳三郎が頭に来て、刀屋へ…というのが後編。

 じつに切ないセリフがでてくる。
 そして、この刀屋が渋いところをみせてくれる。
 ボクは後半の徳三郎のセリフに、演りながら涙するところだった。
 この徳三郎のためにもクライマックスをもっときちんと演出したいと思った。
 このごろ、何を演っても「落語ってなァムツカシイ」と思うのだ。

 この会自体は、大変にやりがいのある、ライフワークになるような会になるという予感がある。次回を是非楽しみにしていただきたい。

 そんなワケで、長い一日なので長い日記に…。

2005/02/20(日) 歌舞伎座。
 落語をしているうちに、調子を取り戻している感がある。
 改めて、落語が無ければ救われない、と思うのだ。また、自分で言うのもなんだが、不完全な人間が演るから落語は面白いのだと思う。

 午前中に「鰍沢」を掛けて、その足で銀座へ。
 歌舞伎座でかかっている、当代三津五郎丈の父上・九世坂東三津五郎七回忌追善「神楽歌諷雲井曲毬」を見に行った、ちなみに「かぐらうたいくもいのきょくまり」と読む、まず読めまい。
 四階の幕見で前の、鴈治郎・梅玉の「隅田川」とあわせて900円!これだけ豪華なキャストで黒門亭よりも安いのだ…。
 そして「神楽諷〜」だが、幕がハラリと落ち、大向うから「大和屋」の声、華やかな舞台…思わず「ハァ」っと溜息。
 歌舞伎はストーリーを追うというより、むしろ五感で楽しめばいい…ということを聞いてから数段みるのが愉しくなった。
 衣装が美しいとか、邦楽の音色がいいとか、セットがスバラシイ、なんだっていいのだ。
 落語もそうなのだが、決まった見方なんてありゃあしないのだから、あまりアタマを堅くしないで見に行ったら良いと思う。

 そんな、日曜の午後でした。
 
 唐突ですが、26日原宿、お時間ございましたらお来しください。

2005/02/17(木) いいわけ。
 ここのトコロ更新出来ていないことは、わかっていたのだが、気力が無い。
 自分自身を削って、何かを伝えるには気力が必要だ。
 その気力が無い。
 どうせ、何時もの塞がりやまいなんだろう。
 二十数年付き合ってきている自分でさえも、自分のハートまでコントロールできないのだから情けない。

 …と、やっとの想いでキーボードを叩く。言葉を捻出しているといった表現が的確かな。

 

2005/02/05(土) 結婚式。
 前夜から、有明のワシントンホテル。
 ベッドに倒れこむようにして寝ていた。

 太陽が東京湾に反射して、眩しいは、暑いは…モーニングコールのとっくの前に起きてしまった。
 とりあえず、1時間風呂に。酒を抜かなきゃならない。

 その合間、忘れ物を友人に手配して貰ったりとバタバタ。
 流れはアタマにあるので、セリフの流し読みをして、来賓チェック。
 朝食をとってるうちに、すぐ挙式の時間。
 時間はいくらあっても足りないのね…。

 新郎の両親にも久々に会う、懐かしいなぁ。きっと、ものスゴク幸せなんだろうなぁ。ワタシにはこういう親孝行は出来んね。
 そのほかにも、先生や同級生…俺は仕事だってェのに楽しそうにしてやがる。
 さ、そろそろ仕事だね。

 今回感じたことは、会場が広いと客の一体感を造るのが難しいということと。最初つくられた会場の雰囲気を変えるのが如何に難しいかということ…精一杯やったんだけどね。

 それでも、なんでも、ご両親や新郎新婦に「ありがとう」といわれたり、「良かった」と社交辞令でも言われると嬉しい。それだけで、やったかいがあったというものだ、芸人だってそんな単純なことで嬉しかったりする。

 とにかく、新郎新婦には、ただただこれからもズーっと幸せに過ごして欲しい。この「ただ」というのが難しいと思うが。
 そして、一緒に年をとっていく友人たちが、どんなオトナに、男に、女に、人間になっていくのか愉しみだ。

 かつてコドモだったみんなへ。
 オレはまだまだ、夢に向かって生きてるゼ…なんてね。

2005/02/04(金) 式・前夜。
 末廣亭ヨル「加賀の千代」。
 教えて下さった入船亭扇橋師が一昨日掛けたので、今日演らせていただいた。「ちゃんと演ると、ちゃんとウケる」そういう噺。
 
 高座を降りた後、すぐ後の太田家元九郎師にお誘い頂き浅草で軽めに飲む。次の日に、結婚披露宴の司会が無ければ軽くじゃすまない雰囲気でしたが。
 それでも、部屋をとった有明ワシントンホテルに着いたのは、とっくに日付が変わった頃。
 今日このまま寝られれば、もう「式の司会を失敗する」ような夢を見ることも当分なくなるわけだ。

 17階の海側の部屋から夜景を見ながら、少しだけ明日の事を考えて眠りにつく。

2005/02/03(木) 節分会。
 東戸塚の霊厳山倫勝寺で豆撒きと落語会。
 三年目となるが、季節感があっていい。

 芸人のほかにも、武蔵丸親方をはじめ武蔵川部屋の力士衆もいらしてなかなかの盛会振り。
 それにしても、関取衆は様子がいい、実に絵になる。
 絵から抜け出たよう…というセリフそのまま、まさに錦絵を見るようでした。
 

2005/02/02(水) 酔う。
 二日目、お馴染み「湯屋番」。
 今日は自分のためでもお客様のためでもなく、只ひとりのタメに落語を演った。きっと、その人はわかってくれたと想う。
 自分で言うことじゃありませんが、いい出来でした。

 終演後、見に来て下さった方と食事。
 新宿から六本木に流れる。

 酔ったのは、お酒のせいだけとは限らない。
 そんな夜でした。

2005/02/01(火) 初日でした。
 実は新宿末廣亭初日…したつもりで、告知をすっかり忘れてしまっっておりました。
 軽く「六尺棒」という若旦那モノを一席。イマイチ観客のリズムが掴めない、ウケたりウケなかったり…気になってみていたが、ボクが降りたあともズーっとそうだった。
 それでもって終演後、トリの歌之介師匠にゴチソウに。

 打ち上げがハネたあと、後輩と3人終電までバーで軽くお喋り。
 酔いのせいか、喋らなくて良いような事をタクサン話してしまった…はぁ弱味を見せてしまったな…気恥ずかしいったらありゃあしない。
 
 


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