〜花抜坂中納言日記〜
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/08/01 モノを知らない。
2007/05/04 とりとめもなし。
2007/05/03 大型連休。
2007/04/30 3タテ。
2007/04/29 紀尾井ホール。

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2005/12/21(水) キュート。
 羽田の、お世話になっている人のお宅で先代桂文楽師匠の映像を拝見する。
 先日はここのお宅で、やっぱり貴重な志ん生師匠の『岸柳島』を拝見させてもらった。

 俗に云うところの、黒門町の師匠・文楽師匠の映像を見て、ますます惚れてしまった。
 失礼な言い方を承知で言うと、実にキュートなのだ。
 あんなにカワイイお爺ちゃんもいない。

 それから朝まで落語の話。

 何度となく、夜ッぴで落語の話をしていっるのだが、海砂利水魚じゃないが、ホント尽きることがない。
 今年、この方に出会えたことは、ボクにとってかなりの収穫なのである。

2005/12/19(月) 一幕見。
 銀座でディナー&歌舞伎。
 歌舞伎と『ナイル』のカレーは黄金コンビ。
 観劇の前の、インドビール…ああ、幸せ。
 本格的にこの店が混む前に、歌舞伎座へ。

 夜の部の最後、忠臣蔵外伝『松浦の太鼓』を幕見。今月、二度目。
 いい芝居は、何度観てもいい。
 同じシーンで、同じように感動してしまった。
 赤穂浪士の討ち入りを心待ちにしている、吉良家の隣家の松浦公が十八代目の中村屋さんにぴったり。

 それにしても、一幕見席は外国人のお客さんが目立つ。
 そしてなにより、愉しそうに観ていらっしゃる。
 外国の方に受け入れられる日本文化なんだから、日本人が見ないともったいないし、なんだか本末転倒というか。

 日本文化がカッコいいってコトに、気づいて貰うためにはどうしたらいいのだろうか?
 この『カッコいい』っていうのが、肝心なのだ。
 

2005/12/16(金) 高崎。
 上州は高崎で円歌一門の兄さんと仕事。
 
 ただただ笑いたいというご年配のご婦人、平たく言やぁオバちゃんたちのパワーに乗せられ30分高座。
 いやぁ、愉しかった、愉しかった。
 落語を演りながら、完全に自分まで愉しんでしまった。

 やはり、愉しきことはいいことだ…ですね。

 ちなみに、ネタは落語の黄金比・時そば。

 お芝居や、ライブなど、ひとさまのステージを拝見することのほうが多い最近でしたが、得たエネルギーを確かに発散することが出来てよかったです。

 和服姿に大きなバラの花束を抱えて、東京にかえりました。

2005/12/15(木) 掛け声。
 歌舞伎座・昼の部。
 今日も一幕見ではなく、三階席。

 ご案内の通り、芝居には独特の掛け声がある。
 『大和屋』
 『成駒屋』
 『音羽屋』
 『中村屋』
 などなどなど。

 今日は、大向こうからの掛け声が少なく、あの掛け声は、大変な演出効果があることをいみじくも実感した。

 良い間で、ストッーンと掛け声が入ると、ホント芝居が、役者がひきたつのだ。

 おひとかただけ、盛んに勘三郎丈に『中村屋』と掛け声をかけるのだが、失礼な話それがバカセコ。
 何故ここで?というところばかり。
 それも、「カムラヤッ!」みたいに、ピシッとしていないで「なかむらやぁーー」みたいに間延びして。
 まぁ掛け声をかけるのは、度胸も技術もいることだろうが、気になって仕方が無かった。

2005/12/12(月) 言葉。
 ライブを聴きに、恵比寿のザ・ガーデンホール。
 椎名林檎さんのイベントです。

 林檎さんの良さは、日本語の操り方にあります。
 はじめは、この人「狙い」でやってんだろうな…ぐらいにしか思っていませんでしたが、いやはや、大変な日本語の使い手になりました。
 「狙い」かどうか、その真意は判りませんが、見事に本物になったと、いつも目を見張ることばかりですなのです。

 ボクが言うまでもなく、日本語には情感もっというと言霊がありますが、それを大事にする林檎さん。
 始めは、ただ面白がって聴いていただけですが、今じゃあボクも、日本語使い手のひとりとして尊敬する人のひとりです。

 言葉とは、人を喜ばせ、悲しませ、傷つけ、癒し、苦しませ…と、様々な面容をもっているからこそ、魅力的だと、最近芝居やなんかを見てつくづく思います。
 それゆえ、生半可な気持ちで言葉と対峙は出来ないと。

 そんなことに気づかせてくれる、人や物に囲まれていることは、とってもラッキーなんじゃないかな。

2005/12/10(土) ショクナイ。
 黒門亭の番頭。
 ようは、現場監督のようなもの。
 実際、この番頭がいて、ことなきを得た…というような状況にはお目にかかったことも、体験したことも無い。
 まぁ、ただたんに、ボクがなんにもしていないからかも知れない。
 いや、そうだろう、きっと。
 今日も、黒門亭の番頭をしながら、せっせと内職に励んでいた。

2005/12/09(金) オホホホホ空間。
 何時も幕見席ばかりだったのだが今日は三階最前列、よって久々に歌舞伎座内部に潜入。(幕見は入口が別
 潜入ったって、お足を払って入っている。

 寄席は、サンダル履きでも普段着でもお気軽にどーぞ…と云うスタンスだが、歌舞伎座のあの空間は完全に『ハレ』の場だ。
 目一杯着飾って、吉兆かなんかのお弁当を食べて、白粉塗った美男子を見るのですわ、オホホホホの世界。
 幕間−寄席で云うところの中入り−だってたっぷりの35分。
 そこでオホホホホの方々はお弁当食べたり、買い物したり(買い物するところだって沢山あります)、着物を謙遜しているふりをしながら自慢しあったり。
 寄席の休憩が35分もあったら、お客さんは逃げてしまう。

 そういったオホホホホの人たちがいないので、寄席は実にいいのだ。

2005/12/07(水) 流れ。
 同業者と、落語から落語会の話になって、独演会でひとりの場合、3席がいいのか2席がベストなのか、並びはどうしたらいいのか…などということを侃侃諤諤。
 
 時間とお金を遣って、来ていただいている以上、どれがお客さんにとってベター(敢えてベストではなく)なのか、噺を「演る」以上に真剣に考えてしまう。

 第1回の会が全く納得がいかなく(愚痴ではないので聴いて貰いたい)、却って様々なことを考えるきっかけとなった。それまでも、考えていなかったことではないが、実感という意味で真剣さがなかったのだと思う。
 まぁ、そんなことを今更言われても、お客様方は困ってしまうだろうが偶にはそんなことが言いたかった。

2005/12/06(火) 1,30蒲田系実演集会。
 来年のことを言うと鬼が笑う…なんてぇことを申しますが、ここまできたら鬼にでも邪にでもなんだって笑って貰いやしょう。

 ということで!年明け最初の単独落語会『蒲田系実印演集会』を1月30日(月)に決行いたします。
 場所は、蒲田駅東口『区民ホールアプリコ』
 18時30分開場。
 19時開演。
 チケットは当日1500円の、前売1300円となっております。

 今回も前回同様、三代目桂三木助の当たりネタより『三井の大黒』ほか『千早振る』をふくむ渾身の三席であります。

 ちょっと気がはやいですが、告知でした。
 詳細はまたお知らせいたします。

2005/12/05(月) 寄席修業。
 そうそうそう、昨日は立川流の立川フラ談次くんとお仕事をした。
 フラ談次さんは、紆余曲折(彼の所為ではないのだけれど…)を経て、立川左談次師匠の下で修業されている。
 彼の噺を、初めて二席聴いた。
 穏やかそうな印象通り、穏やかな高座。
 楽屋で話していても、穏やか。
 
 彼の噺がどうとか、こうとかでなくて…楽屋で、舞台袖で、他の先輩方の噺を聞くことができるのは、やっぱり寄席修業の特権であり、一番いいところであると実感した。
 そんな環境にいるのだから、もっとその時間を大切にしないと、と。

 折角、良いお手本を耳に、目にできるのだから。
 

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