〜花抜坂中納言日記〜
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2004年7月
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/08/01 モノを知らない。
2007/05/04 とりとめもなし。
2007/05/03 大型連休。
2007/04/30 3タテ。
2007/04/29 紀尾井ホール。

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2004/07/09(金) 三振。
 中学生のときから、10キロ増え。
 前座の時から、5キロ増えた。
 
 草野球の試合。
 今日三つ目の三振を喫した時、もう少し腰まわりの肉を落とさなきゃと思った…。
 二日酔いの中、暑い試合だった。

2004/07/07(水) 色紙の行方。
 師匠歌司と堀切にて仕事。
 堀切に行く前に浅草にて扇子二本と落語のCD「八代目桂文楽全集」を購入。浅草公会堂裏、宮田レコードの品揃えはホント有難い。そして、聴くのが楽しみでしょうがない。この桂文楽(今の文楽師の師匠)師匠は華やかさと、きめの細かい芸で名人と謳われた落語家で、通称を「黒門町」。落語家は掛け声や通称に、住んでる地名を用いる。

 落語会はいっぱいのお客様、ほとんどが地域の方がた。
 前座は林家たけ平。自信がないような事を言いつつウケていた。前方がしっかりやってくれると後は大変やり易い。
 ボクはこの夏初めての「たがや」、花火を背景とした職人と侍のケンカの一席。夏限定なのだ。
 中入り、抽選会を挟み師匠・三遊亭歌司はこれまた夏の噺「船徳」、船宿に居候する若旦那・徳次郎が船頭になる…船頭徳次郎…船徳(ふなとく)。落語のタイトルなんてこんなものだが、どうしてなかなか洗練されている。これまた、夏限定。

 抽選会でワタクシメの色紙を十枚もプレゼントした。あんなもの貰ってどうすンだろう…何時も気になる。

 

2004/07/06(火) 武蔵小山。
 目黒の結婚式場(と書かないと、焼き肉屋と勘違いする人がケッコウいる)「雅叙園」にて百段階段を見学。ここは宮崎駿「千と千尋〜」のモチーフにもなったということで有名なトコロ。谷文晁や伊藤深水といった名だたる画家の作品にふれ心が本当に潤う思い…と同時に、いやぁ売ったらどのくらいだろう?ってェのが本音ですかね。
 そのあと宴席にて一席。この宴席での落語…苦手です。
 その夜は、ひとり武蔵小山のネオン街へと消えゆきました、とさ。

2004/07/04(日) 浅草。
 夏用に浅草にて桐のノメリの下駄を購入。なんでもそうですが、買い物をすると身につけるまでワクワクしてしまうんです。(もちろんそれまで家の中でファッションショーをしちゃいますがね)
 それにしても日曜の浅草は賑わっていていいです。ぼくらのように平日の夜やなんか浅草に行く人間にとっては尚更そう思うんじゃないかな?とにかく人、人、人…飲み屋さんも外にまで席を出してます、そしてそんな席も一杯に埋まってますね、一様に「煮込み」に「ホッピ−」あぁいいなぁ〜競馬取ったのかなぁ〜、それともヤケ酒か…。
 ボクと友人のKクンは、ちょいと江戸前にてんぷらなんぞを頂きやした。
 浅草は食べるものも迷っちゃうんだよなぁ。

 ふぉと・天健のかきあげ。天藤がしまっていたのが痛恨だった…。

2004/07/03(土) 老正興菜館。
 その店の、その席に座って、それを食べるのは実に五年振りだった。 
 横浜中華街・老正興菜館の「牛肉かけ炒飯」は青春の味と呼んでもいい。とにかく十代後半のボクは友人と、恋人と、後輩と、家族とこの店でメシを喰った。
 食事を終え、クルマを走らせ、決まって朝方に帰ってきては、夕方に起き友人に電話して集合…。とにかく、青春時代特有の不安を仲間達の荒唐無稽な痛快さで誤魔化していた。
 老正興菜館と「牛肉かけ炒飯」はあのころ手銭で食べられたイチバンのゴチソウだったのかも知れない。
 一口食べたら、味より先に懐かしさがこみ上げてきた。

2004/07/02(金) 田端。
 仕事帰りタクシーの中から田端の風景を見ながら、すっかり感傷的になっていた。道も、街路樹も、商店もみんなボクの修業した街だった。
 入門の日、駅前の坂を登りながら、あと幾度どんな思いでここを通るのだろうと考えたことがあった。
 あれから数えられないぐらい、様々な想いを抱きあの坂を登り、そして下った。
 そんな日日を、車の窓の外に見ていた。
 そして、わざとらしい溜息をひとつついた。

 師匠がいた街、田端。
 師匠がいない街、田端。

2004/07/01(木) 初日。
 三遊亭歌之介師匠の浅草演芸ホールの初日。
 一門の大先輩のシバイ(興行)の初日ですので、ワタクシもひとつ顔を出しました。それにしてもここの寄席には随分と出演機会がない。
 楽屋に行くと、真新しいスーツ姿の新二ッ目林家ほや平と柳家さん弥が、居辛そうにおりました。彼らにとっては40日間の披露目の大初日でした。ボクラにとって前座から二ツ目というのは緊張と期待と不安をもっての昇進なのです。

 終演後、寿司屋の「野八」で打ち上げ。
 場慣れしていない彼らを尻目に、飲んで、食べて、笑って…初々しい時期もあっというまに過ぎ、いつの間にやら芸人らしく図太くなってしまうのです。


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