〜花抜坂中納言日記〜
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2004年5月
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/08/01 モノを知らない。
2007/05/04 とりとめもなし。
2007/05/03 大型連休。
2007/04/30 3タテ。
2007/04/29 紀尾井ホール。

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2004/05/27(木) 海戦記念日。
 今日、日本海海戦の戦勝の日。99年前、東郷平八郎元帥乗るところの軍艦「三笠」を旗艦とする帝国海軍がロシアのバルチック艦隊を破った記念の日なのだ。
 そこで、横須賀の三笠公園に保存されている記念艦「三笠」艦内で行われる海戦記念日の式典に参加するため京急・横須賀中央へ。同道・風車。
 向こうで、津軽三味線の大田家元九郎師と姪御さん、それに寄席関係者S兄さんとSおねェさんたちと合流。別に落語界とこの式典が関わっているのではなく元九郎師とボクが三笠保存会の会員であるだけだ。
 式典の後、デッキで海上自衛隊軍楽隊の演奏、お酒や軽食がでる懇親会が厳粛かつ和やかに行われた。先人達の回天の偉業を偲ぶとともに、平和に感謝するいい一日だった。
 その後、元九郎師行きつけの横須賀の寿司屋から浅草に流れ、6人は今夜も平和に、そしておおいに酔っていたわけでありました。
 
 ふぉと・記念艦「三笠」の勇姿。

2004/05/26(水) 終電。
 箱根の静養(そんな上等なモンじゃない)から帰ってきてすぐ、人と待ち合わせのタメ渋谷に。久しぶりに渋谷にきたが、ただただヒトが多すぎ!人酔いですかっり気持ち悪くなってしまった。
 国立劇場に勤めるTさんと食事。Tさんは、ボクが前座の頃演芸課にいらっしゃっって、今は違う課にいる。
 数人で会う予定が、二人になってしまい、それはそれでふたりで楽しくお酒を飲んで、二軒目で清く別れる。いろいろな業種の人と話すのはホント興味深い。
 久々、終電というやつで地元の駅までたどりつけた。

2004/05/25(火) 黒タマゴ。
 箱根有数の観光名所「大涌谷」で、名物の「黒タマゴ」を食べた。カラが黒くて、割ればまぁフツーの茹タマゴなのだが、みんなありがたがって食べている。
 袋の裏には「ひとつ食べると命が七年延びる」としてある。してみると、二つ食べたボクはとりあえず39歳ぐらいまでは生きられるのか…志ん公が「これで真打ち昇進まで大丈夫だ」とホッとしていた。でも何故7年なんだろうか?誰が決めたのか?観光地にはこうした不思議がケッコウある。

2004/05/24(月) ♪あなたは今どの空を見ているの〜
 ♪水平線がゆっくりとひとつに重なれば〜という、葛谷葉子さんの歌うロマンスカーのCMソングに誘われ「きょう、ロマンスカーで新宿から箱根へ」のコピーよろしく、新緑の箱根へ。古今亭志ん公とYさんKさん、それにボクの四人旅。
 突然だが、ロマンスカーは偉い!何が偉いって、車内販売で生ビールを売っている。午前中の、箱根行きのロマンスカーで生ビールを飲ませるとは、ホントに偉い!…ということで生ビール四つ頼む。11時15分の本日最初の乾杯から、ベッドに入るまで実に計5回の乾杯をした。
 通学に使っていた路線で、見慣れた車窓の景色を見ながら細やかな泡の生ビールを飲む…ウーム、実に贅沢だ…なんて思っているうちに、使っていた「鶴川駅」はとうに過ぎ、あっという間に箱根へ。ロマンスカー、ケッコウやりよる、早い。どんだけ早いかというと、新宿ー箱根間でビール二杯しか飲めなかった。
 そんなワケで、旅が始まった。

 ふぉと・双眼鏡で景色ではなく、うしろのケーブルカーのカップルを見てる志ん公。彼曰く「あ!こっち見てる」…見てるのはお前だ。

2004/05/23(日) 雨とワタクシの精神バランスの因果関係。
 ここのところ、少々心身共にまいっていて家でただ大人しく読書に耽ったりなんぞしていた。とてもとても、更新できるような精神バランスではなく、更新が停滞していたわけだ。あらためて、なんて弱い人間なんだろうと思うのだが、そんな自分が好きなのだから仕方がない。
 なんてなコトを言っているから、何時までたっても大人になれない…それはそれで、まぁいいけれど。
 ボクは、単純なので、この気力の萎え方乃至軽い鬱は天気のせいじゃないかなと思うのだ。どういうわけか、ここんとこ雨ばっかりだ。天気が悪くて嬉しいのは、ふらふらの朝帰りの時と、師匠の家の庭に水撒きしなくていいことぐらいで、中途半端な雨は愉しくない。
 どうせ降るなら、雨音で目が覚めるぐらいの降雨量は欲しいと思う。
 
 

2004/05/13(木) Y先生。
 中学時代の恩師のY先生に道端でバッタリと会った。この先生とは、不意に道端で会うことが何度かあった。それも、色んなところで会う。
 声をかけたら「おう、坂本君!」とすぐさま返ってきた。こういうのは嬉しい。毎年何十人と卒業生がでるなか、名前を覚えていただいているというのは単純に嬉しかった。
 実は、向こうに目当てのバスが来るのが見えてたので、急いでいたボクは声をかけようか、かけまいか一瞬迷ったのだった。その先生のコトバに、迷った自分を恥じた。
 先生との立ち話の間に、バスが二台過ぎ、待ち合わせに遅れたものの清々しい気持ちだった。
 八年ほど前に退職していた先生は、大変お元気そうだったが一回り小さくなったように感じた。それもそのはず、あのころから十年の月日がたったのだ…ボクは俄然現役の先生に、活力を頂いたようだ。先生は、何時までたっても、先生で嬉しかった。

2004/05/10(月) 打ち上げ。
 落語会の後は、ガクーンとテンションが落ちる。特に、昨夜は気合と噺と観客の反応が噛み合ったいい高座だったので尚更だ。足元の悪い中、お運びいただいたお客様に本当に感謝している。
 サゲを言い、アタマを下げ、いっぱいの拍手を頂き、幕が下がるまでとてもいい時間だった。降り切った幕の前で、フーっと息をついた。ライヴの心地よい緊張が解けた一瞬だった。

 打ち上げでも、めいめい反省を抱きながらも、いい酒が飲めた。世界で一番旨い酒は、打ち上げの酒だと断言してもいい。
 助演を頼んだ金原亭馬治と心地よく酔ったまま二軒目へ。
 こういう芸人になりたい、こういう噺をしたい、会をやりたい…そんな話をしながら打ち上げの夜は更けていった。夢がつまった酒だった。

 ふぉと・早朝五時の焼肉屋でなんか食べてる馬治。早朝焼肉でビールを飲んで、肉を喰ってスタミナをつける。落語家の基本である。当たり前のように胃が痛い。

2004/05/08(土) こんな一日。
 朝7時まで飲んでいて、店を出た時にはすっかり明るくなっていた。こんな日に曇りだと大変にありがたいのだが、太陽がガンガンに照らしていた。これでもって、通勤の人々がいたりすると「あぁ何やってんだろう」と思ったりするのだが、幸い土曜日で助かった。
 
 会の前日。出演者と電話で最終確認。稽古。流れの構成。
 何時ものことなのだが、ギリギリまで「これだ!」というものがなかなか決まらないで、極度にナーバスになったりする。数日前までがそうだった。そうなると、噺の稽古まで手につかなくなるのだが、あらかた流れが描けたので、今は噺に集中できている。

 そんななか珍しく、夜酒をぬく。
 明日はちょっと長い噺なのでコンディションを整えるために、飲まなかった。四十分ちかく話し通すにはやはり体力がいる。
 久しぶりに演じる噺はやっぱりワクワクしていいもんだ。そんな気分を高座と客席で共有できたら嬉しいと思う。
 
 ふぉと・お土産でもらった宇都宮「みんみん」の餃子。バカウマ。ビールがあると尚いいと一瞬アタマをよぎったが上記の通り飲まなかった。ビールのつぎに合うのが、言わずとしれた白いゴハン。

2004/05/06(木) 友人と素麺。
 友人宅で目を覚ます。バーに一軒、飲み屋二軒、カラオケ一軒…相変わらずのことであるがよく飲んだ。それでもって、ヤツの家で寝たのだ、そうだった。
 相談ごとにのってくれて、そのうえ雨露凌がせてもらい、昼には素麺をうでてくれた。かれこれ二十年近い付き合いの友人と、黙々と食べる素麺は、ただただ旨い。汁が辛いなど、文句を言いつつもキレイになくなった。
 
 ふぉと・夜は独りで手酌酒。鰹が旨かった。 

2004/05/04(火) ある落語家。
 落語家。24歳と七ヶ月。身長175センチ。高卒。乱視。近視。おばあちゃん子。ワガママ。寂しがりや。自分勝手。自己顕示欲が強い。酒好き。女好き。博打少々。金銭感覚無し。金離れがいい。サディスト。マゾ。真面目。ナマケモノ。臆病。虚勢。他力本願。ズルイ。見栄っ張り。酔っ払い。排他的。依存癖。弱虫。エゴイスト。甘えん坊。人見知り。極めて健康。

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