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2004/02/09(月)
みなとみらい線に乗って。
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みなとみらい線という、少々気恥ずかしい名前の電車に乗ってみたくなり、発作的にでかけることに。みなとみらい線は今月開通したばかりの電車で、今までの東横線横浜駅から先、新高島、みなとみらい、馬車道、日本大通り、元町中華街が新設された路線となる。 駅のひとつひとつが凝った造りになっている。デズニ−ランドのアトラクションのウェイティング(ならんで待っている間)の様だ。場内アナウンスのバックに波の音とカモメの鳴き声が流れているのには苦笑いさせられたが、当たり前のようにキレイな駅である。 昼間だったせいか、圧倒的に妙齢のご婦人が多く、意外と道に迷ってウロウロしている。 あらためて、元町も中華街も見るものなどないので、中華街のよく行く店で腸詰だけを買い「これで今夜のビールは旨いんだもんね、ムフフ」という顔にはならないように気をつけながら、駅へむかった。 それにしても、みんなが肉まんを片手に歩いていても異様でないのは中華街だけだ。落ち着いてみると浮かれすぎで、無防備だ。 電車に乗り、馬車道で降りようかと思ったら特急だったためみなとみらいまでノンストップ。「あーあ」と思った訳だが「はじめからみなとみらいへ行くつもりでしたよ、ワタシ」というような演技をして下車。ここもまぁ人だらけ。ワールドポーターズにあった、横浜地ビールの観光客便乗的誘惑に負けて、五百円玉をカウンターにカチッと置いて生ビールを頂く。 半分ぐらい飲んだところで、ひとつ置いてとなりにキレイなヒトがフランスパンのサンドウィッチをひとりで食べているのに気がついた。恥ずかしい話、ビールに気が行っていて座ったときは気がつかなかったのだ。きれいなヒトにはフランスパンがよく似合うのだ。 それからアルコールが少し血管に流れ込んだアタマで、どういう訳でこんなキレイなヒトが夕方4時過ぎひとりでスープを啜り、サンドウィッチを食べているのか考えてみた。ま、どれもこれも大きなお世話なのだが。あれだこれだ、考えているうちに不意に目が合ってしまい、何故だかボクは気まずくなり、必要もなくムツカシイ顔をして雑誌に目を通したり、腕時計を見たりしてみた。 そのうち、カノジョがふと立ち上がり、ボクに向かい「なにか用ですか?」などと言うはずはモチロンなく、トレーを持ったまま帰って来なかった。当たり前と言っちゃあそれまでなんですがね。
ふぉと・キレイなみなとみらい駅。
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