〜花抜坂中納言日記〜
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/08/01 モノを知らない。
2007/05/04 とりとめもなし。
2007/05/03 大型連休。
2007/04/30 3タテ。
2007/04/29 紀尾井ホール。

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2004/02/29(日) 短い手紙。
 今月も色々ありましたね〜なんて感じで、明日から三月。百花にさきがけて咲く梅花がほころびはじめ、桜のつぼみが朱くふくらむのを待つ時季です。
 練習しはじめた「仰げば尊し」が上手に歌えるようになるほんの少し前に卒業式がやってきます。出会いと別れをとめどなく繰り返す人生のスタートが三月です。
 飲んで、騒いで、笑って、泣いて、怒って、からんで、笑って、また飲んで…スタートラインを過ぎて幾年月、ボクはそんな生き方をしています、そばに落語を抱いて。
 しばらく、会っていませんがアナタはアナタのまま生きていますか?そうあってほしいと願いながら問い掛けています。そしてボクもあの頃のままのボクで生きています、と言いたいです。
 自分が負けてしまいそうな時、決まって手紙を書くという癖すらあの時のまんまかわりません。そしてまたあしたから前だけを見て歩けます。
 こんなコト書くのは、アナタが言うように少し酔ってるのかも知れません。
 

2004/02/27(金) タンパク質。
 タンパク質を肝臓の再生にまわしていたタメに、いろんな「やる気」が全く湧いてこない、荒んだ日日を送っていた。飲みすぎだと、キャバクラ嬢にまで言われた(そうしているのは君たちだ)。人間の身体の細胞はご存知の通り、タンパク質で出来ているので肝機能が低下すると体内のタンパク質がたりなくなりだるくなると聞いた。聞いてから尚更「やる気」が湧いてこない。なんでも、キャベツがいいらしい。飲みすぎの翌朝、甘味をとるのもいいらしいのだ、それもヨモギ餅。みのもんた談。
 そんなコトばかりも言っていられないので、落語の稽古をしたりしている。今回は風車、司と並んでいるので負けらンないのだ。(口に出して言わないが本当はボクの方が上手くて、面白くて、おまけに二枚目ときている。ボクは謙遜する方だから断じて言わない)
 
 ふぉと・家の花壇のお花。名前は知らない。

2004/02/21(土) 愚にもつかない戯言。
 一ヶ月切ったところで、来月の会の発表をした。鬱鬱と暮らす毎日への大いなる切り替えしを図るつもりでだ。
 そして池袋、日本橋と点々としてきた「25inch落語コレクション」も、とうとうワタシの生まれ育った地へと帰ってきた。ここに安住の地を求めここから展開していく覚悟である。今一歩、先が見えない日日が出した答えがこの地でのこの会となる。1人でも多くの方々に、同じ空気を感じていただきたいと、切に願っている。
 そんな鬱積したなか、今夜友人と食事をし、城南島や羽田空港に行ったのが大きな息抜きとなった。古い友人たちといる時間は、意味を求めるところがなくていい。ただ話をしているだけで「何か」出来てしまいそうな気がする。
 作家・石田衣良の「4TEEN」という中学生(ああ、なんという蒼くて苦い響き)を扱った物語の本の帯びには「14歳は、空だって飛べる。」と書いてある。飛べないことは百も承知なのだが、あのころのボクラも飛べると信じていたハズだ。そして、今振り返るときっと飛べたと思う。
 あのころ出逢った大切な友人達に会った帰りは、必ずそんなコトを思ってしまう。
 甘いとは思う…が、それが自分だ。
 

2004/02/14(土) 悲しきヴァレンタイン。
 チョコレートは好きじゃない。だけど、中高生の男子にとってこんなにドキドキする日はないんじゃなかろうか。今日は、ヴァレンタインという特異な一日だ。そして、落語家には無縁の一日だ。
 こういうイヴントはモノスゴク学生時代の匂いがする。なにせ、寄席の楽屋じゃあチョコレートをくれる人などいない。また、貰っても別段うれしくない。
 楽屋入りした年のヴァレンタイン・デーは、悲しかった。出囃子をひく下座のお姐さんが「ヴァレンタイン・デーだから」と、岡埜栄泉の塩大福を下さった。軽いめまいを覚えながら18才のボクはお茶を啜り、ヴァレンタイン大福を食べた。塩大福が、涙で余計しょっぱくなった。
 鈴本の楽屋に「三遊亭麹受付」と書いた、大きなダンボールを置いといたこともあった。翌日見たら、ノド飴とお米券が入っていた。
 落語家になりそんなヴァレンタイン・デーを過ごしてきたが、ここ数年はこの時期、食べきれないはどチョコレートをもらうようになった。
みんな水商売のホステスから…。
 中学生の頃、手作りのクッキーを貰った時のドキドキ感は、もうそこにはない。

 ふぉと・苦い青春のかけら。末廣亭の楽屋裏。前座が着替えたり、サボったりする。
 

2004/02/09(月) みなとみらい線に乗って。
 みなとみらい線という、少々気恥ずかしい名前の電車に乗ってみたくなり、発作的にでかけることに。みなとみらい線は今月開通したばかりの電車で、今までの東横線横浜駅から先、新高島、みなとみらい、馬車道、日本大通り、元町中華街が新設された路線となる。
 駅のひとつひとつが凝った造りになっている。デズニ−ランドのアトラクションのウェイティング(ならんで待っている間)の様だ。場内アナウンスのバックに波の音とカモメの鳴き声が流れているのには苦笑いさせられたが、当たり前のようにキレイな駅である。
 昼間だったせいか、圧倒的に妙齢のご婦人が多く、意外と道に迷ってウロウロしている。
 あらためて、元町も中華街も見るものなどないので、中華街のよく行く店で腸詰だけを買い「これで今夜のビールは旨いんだもんね、ムフフ」という顔にはならないように気をつけながら、駅へむかった。
 それにしても、みんなが肉まんを片手に歩いていても異様でないのは中華街だけだ。落ち着いてみると浮かれすぎで、無防備だ。
 電車に乗り、馬車道で降りようかと思ったら特急だったためみなとみらいまでノンストップ。「あーあ」と思った訳だが「はじめからみなとみらいへ行くつもりでしたよ、ワタシ」というような演技をして下車。ここもまぁ人だらけ。ワールドポーターズにあった、横浜地ビールの観光客便乗的誘惑に負けて、五百円玉をカウンターにカチッと置いて生ビールを頂く。
 半分ぐらい飲んだところで、ひとつ置いてとなりにキレイなヒトがフランスパンのサンドウィッチをひとりで食べているのに気がついた。恥ずかしい話、ビールに気が行っていて座ったときは気がつかなかったのだ。きれいなヒトにはフランスパンがよく似合うのだ。
 それからアルコールが少し血管に流れ込んだアタマで、どういう訳でこんなキレイなヒトが夕方4時過ぎひとりでスープを啜り、サンドウィッチを食べているのか考えてみた。ま、どれもこれも大きなお世話なのだが。あれだこれだ、考えているうちに不意に目が合ってしまい、何故だかボクは気まずくなり、必要もなくムツカシイ顔をして雑誌に目を通したり、腕時計を見たりしてみた。
 そのうち、カノジョがふと立ち上がり、ボクに向かい「なにか用ですか?」などと言うはずはモチロンなく、トレーを持ったまま帰って来なかった。当たり前と言っちゃあそれまでなんですがね。

 ふぉと・キレイなみなとみらい駅。

2004/02/08(日) タイプ。
 色の白い女の人が、やはり好きだ。なにが「やはり」だかよく解らないが、何度かパソコンの前に座ってみて、この書き出しなら書けそうだと思った。それまでは、きょうは晴れた…とか、協会事務所に行った…みたいな、フツーの書き出しで後が続かなかった。
 知的な女性も良い。
 別に、優しくなくてもいい。
 家事やなんかも出来なくていい。
 まあ、知的な女性はそこら辺の自分の見せ方は、いい具合に出来る。これは職業にカンケイしない、というのがいままでのボクのVISAカードを使った臨床実験のデータに出ている。
 看護婦や客室乗務員(カタカナでなんていうのか忘れてしまった)なんてな業種の人たちと、何度か食事をしたりしたが、ああいうのはあれですね、制服姿でないと別段どうってことはないんです。(マズイ!暴言だったかな?)
 断っておくが、ボクは制服マニアとかコスプレ趣味とかそんなのとも違うのですが、そう思う。
 ふと考えたのだが、ボクラ噺家も、着物を脱いだら別段どうってことないのだろうか…多分(かなりの確率で)どうってことないか。
 なにしろ、着物を着てたって大したことないんだからね。(少しだけ謙遜)

 ふぉと、地下鉄を乗り換えた大門駅。飲んでいこうか、少し迷っている時に撮った一枚。

2004/02/05(木) イクラ寿司一年分。
 毎日、良い酒と旨いモンを食べていたら太っても仕方がない、とは思うのだが、人前に出る商売だからそうもいってられない。これが、不動産屋や任侠団体のコウセイインなんかをやっているのであれば、さして気にもしない、むしろ貫禄ぐらいにしか思わないハズだ。
 気をつけつつもこの仕事、やはり食生活は不規則になりがちだ。
 昨日も、新宿の中日の楽屋にお邪魔し、同門の歌武蔵師にたんとゴチソウになった。それだって、夜席終演後であるから21時を疾うにまわった頃だ。
 中野の二軒目までご一緒したが、そこの寿司屋でとんでもないものに遭遇した、まさに遭遇がふさわしい。
 それが、この写真のイクラ寿司だ。
 イクラばかりか、タマゴ、ウニもモノスゴイ。写真では驚きが何分の一しか伝わらないとは思うが、世の中には奇想天外なモノがまだまだあるのだなぁ、と。半ば呆れて、半笑いでそのイクラ寿司をボクはしばらくただ呆然と眺めていた。

2004/02/02(月) 本日の試合は雨のため中止となりました。
 東京は、久方振りの雨となった。冷たい雨だ。
 若手落語家のメンバーで、何年か前に創った野球チームの試合が三鷹で予定されていたが当然中止。雨の中、バカ正直に集まった数名(他数名は連絡をとるや「中止でしょ?」と、自宅待機を決め込んでいた)と昼食を共にする。何時も思うが、芸人が集まると下らなくて、愉しい。
 K兄さんの「ビデオボックス体験記」や「正しいアダルトビデオの見方」など、途方もないお喋りで三時間近く藍屋の一角に陣取り、嵐のように帰って行った。
 野球をしたら疲れたであろうから、これはこれで良い一日なのだ。
 
 ふぉと・中学のとき創った草野球チームのユニホーム。芸人チームでも42番をつけている。


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