〜花抜坂中納言日記〜
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最新の絵日記ダイジェスト
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2007/05/04 とりとめもなし。
2007/05/03 大型連休。
2007/04/30 3タテ。
2007/04/29 紀尾井ホール。

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2003/08/18(月) 商店街。
  風車との約束があり午前中にめずらしく早く起きました。ちなみに、はやくというのは10時のこと。
 北松戸で待ち合わせのところ、松戸で各駅停車待ちをしていたら風車と会えました。北松戸で用が済み、また常磐線で帰路につく。夕方5時30分ごろ日暮里に。思い出したので師匠・桂三木助の墓参。本当に谷中というところは寺町なのだ。師匠の旦那寺の両隣にも寺。(余談ですが、先日の円朝祭の全生庵も谷中にあります)
 時間があったので、谷中の商店街「谷中ぎんざ」を散策。夕方の商店街はホッとすると言うか、ほのぼのすると言うか、実に平和です。ボクもご幼少の頃は、乳母(うば)に手を引かれ商店街を歩いたものです。
 魚屋の店先の桶に泥鰌(どじょう)が泳いでいました、泥鰌はまぎれも無い夏の美味、薬味葱をタップリのせて食べる泥鰌鍋はなんとも言えません、言えませんから言いませんが。ボクは丸ままの骨抜きしていないのが好きです、唐揚げなんかもいいです。(だれか駒方の「どぜう」か高ばしの「伊せ喜」でご馳走して下さい。)
 そのトナリには鯵がありました、これもまた旬。佳い顔の鯵でしたので、さばいって叩きにしたらさぞ旨かろう、ナメロウもまたよいかもしれない…と、なると酒は日本酒の…。などと考えるのは酒飲みの愉しみのひとつなのです。
 やっぱり、こんなことを考えられる時間は平和そのものです。平和な町の、平和な空が、だんだんと暮れてゆきました。(と、締めてみましたが…暮れるもなにも分厚い雲に覆われて、ただ暗いだけでした。)

写真・三軒長屋。落語に出てくるよりだいぶ上等です、二階家ですから。谷中にて。 

2003/08/17(日) ヤドカリ。
  生活が安定しているせいか、ここのとことんと(ややこしいな)キャバクラに行っていない、行きたいと思わなくなった。随分、唐突な書き出しになってしまいましたが、元キャバクラ好きの司です。
 ボクが初めてキャバクラと云う聖地に足を踏み入れたのは19歳の時。そういうことは滅多に忘れるものじゃない。今は亡き師匠(ボクを破門にした)桂三木助に連れられ六本木のキャバクラ・Kに行ったのがそもそも。それから、上野、池袋、新宿、五反田と転戦することになりる、三木助には十八の歳に弟子入りしたが、悪いトコロが純粋培養されてしまったのだ。これは恨み言じゃない、感謝の辞として述べている。
 そんなの話はどうでもいいか...。何でそんな事思い出したんだろう?ま、いいや。

 今日こそ晴れてる!と根拠の無い確信を持ち起きてみると、だめだ、降っていやがる。ジメジメ。
 夕方、近所のアクアショップ(熱帯魚屋)へ。
 先日、ヌマエビを買った時みた、ヤドカリに心を惹かれてしまったのだ。数日悩んだあげく、飼うことに。
 程よい流木と、ヤドカリ3匹を連れ帰る。(写真に撮ってみたんですけど上手く撮れなくて残念)
 それぞれ「石松」「綱五郎」「ネジ子」となずける。エビはちなみに見分けがつかないので気分によって呼んでいる。

 書いていることこそ違っても、日日変化がなくよわってしまう。
 明後日は何が何でも海に行く!行くって言ったら、行くんだもん!傘さしてでも行くからね。ぷんぷん!
 
写真・外出できないので家のなかで一枚。トリスウヰスキーのアンクルトリス。うしろは本棚。自室にて。
 
 

2003/08/16(土) 無し。
 雨、雨、雨、なのだ。
 
 八月下席まで(21〜30日)夏休みのように(あくまでも、ように)仕事が入っていなかったのに、これじゃあ台無し。毎日窓から空を見ながら泣いてます。あろうことか、少し晴れてきそうな来週から、若干スケジュールが埋まっているのです。歯を食いしばって、仕事に行きますよ。
 「放してくだせぇ、あっしにはお客さまが待っているのでございやす」ってな具合で。
 仕方が無いので、今日も読書。
 こんな天気じゃお酒を飲む気にもなりません。(と、言うわりに飲んでるか?)
 そして、なにもナイ毎日でイチバン辛いのは、パソコンにむかう時。
ホントに今日はなにもしませんでした。そしてなにも考えませんでした。ホントーです。
 石抱きの刑に遭っても、火あぶりにされようとも、水責めをされても、何にも書けないものは、書けないんです。

 そんないちにちでした。(どんなだよ)
 
写真・まだ「二ッ目」に夢と希望を抱いているころ。幻想だったということに半年もしないできがつく。
 末広亭のお席亭と

2003/08/15(金) 書を捨て、ホッピ−を飲もう。
  今日もホッピーを呑んで、アタマが少しガンガンする。健全な冷夏の一日です。
 ホッピ−って知ってます?モチロン酒好きと、ヤキトン好きの方には訊くまでもありませんよね。秀水舎、コクカ飲料ことホッピ−・ビバレッジが誇る麦芽醗酵飲料。ようするに、元祖ノンアルコール・ビールなわけです。
 思い出せそうで、出せない方。きっとホッピーのノボリを目にしたことがあるのでしょう。ボクだってホッピ−なんぞは浅草で修行するまで知っていても口にしたこは、ございぁせんでして。
 然しその歴史は古く、戦後ビールは高価で口にできなかったころ、ビールの代用品として爆発的に売れたと聞いております。
 ホッピ−そのものは、ほとんどアルコール分がなく大抵焼酎を入れて呑むのです。
 今日は京王多摩川駅にある競輪場、京王閣でこのホッピーをのみながら観戦。
 そのほか、浅草で煮込みをつつきながら、鶯谷でナイター中継を見ながら、門前仲町でヤキトリを食べながら、池袋でヤキトンを食べながら...呑むホッピ−には優しさを超えた、慈愛を感じられずにはいられません。
 お店の名前を公表すると、ボクの酒場が荒らされるから言いませんが(誰も荒らさないって)、カンタンに美味しいお店はみつかりますよ。
 ホッピ−には、下町と昭和の匂いがぷんぷんします。

 くしくも、終戦記念の日に。

2003/08/14(木) 冷夏、だそうです。
  昨夜からの雨が、きょうも一日ふっていましたね。高校生の頃、雨が降るとよく学校を休んだものです。雨の日と髪形が決まらない日は、いまいち気分が乗らないで学校や寄席はお休み。
 
 今年はホントにこのまま夏が終わっちゃうのかしら?
 海いきたいのになぁ〜。
 バーベキューでビールのみたいのになぁ〜。
 水着のオンナノコが見たいのになぁ〜。
 このまま秋になったら、少し寂しいきがしますね。
 
 あーぁ。円朝祭の日、友達に海に誘われたのにィーーーー!

 写真・円朝祭にて・三遊亭かぬう。思えば、思いっきり夏ってこの日のほかなかったきがする。
 

2003/08/13(水) 数と確率の応用。
  鈴々舎風車とまた、また、また!ケーリンへ。立川競輪まで行ってまいりました。まぁギャンブルと言っても、1レースに300円ぐらいしか使いません。(だって、当たるのはひとつですし)生活のタメにやってるわけじゃありませんからね、いやホントに。
 三連勝式単勝、俗にサンレンタンと言って9人の走者の中から1着2着3着それぞれあてるという買い方しかしません。それも、100円でウン十万の配当がつくようなのばかり。
 まぁまず当たらない買い方(数学・「数と確率」参照)なのですが、珍しくとりましたよ。100円買っていて11160円にしかならなかったのですが。風車にメシをご馳走するのにジュウブンでした。
 こういう収入は出来るだけ早く使うことですね。長く持っていれば持っているほど当てにしますから。
 飲んで、食べて、一瞬にして使うのが良いです。夢を買う感覚ですかね?
 そんなわけで、風車とゴハンを食べながら気がついたのですが。競輪場ではホトンド話らしい話をしていないんです。話すとしても前のレースと次のレースのコトぐらいで。
 そして、ゴハンを食べながら話すコトといえば、やはりケーリンの話でした。
 やれやれ...。

 写真・ネタ帳を見るより真剣な風車。  

2003/08/12(火) 燃え尽きた...
  昨日(11日)は八月中席・初日、大師匠・三遊亭圓歌のうちあげで、ツカサスタイル臨時休業でした。師匠と上野で三軒、銀座二軒、六本木三軒、ほとほと疲れました。せっかくご覧いただいたかた、申し訳ございません。6時過ぎまで、六本木におりまして。
 一龍斎貞橘クンの家で目覚めました、テイキツくんありがとう。

 今日(12日)は仙三と上野でランチをとりながら25inchの打ち合わせ、そのあと師匠のところに謝りに行き(いろいろありまして...)それから夜、武蔵小山で親睦会・一心會の会合。ひさしぶりに中学からの親友とお酒を酌み交わしまして、夏の総会と近況についてのお話。
 くたびれています、あしたからまたちゃんとかきますので...。
 いまはただ、布団が恋しいです。
 おやすみなさいませ。

 写真・圓朝祭にて師匠・三遊亭歌司と

2003/08/10(日) 愛と感動の圓朝祭。
  圓朝祭のため朝早くから谷中の全生庵へ。マサニ台風一過の夏空が広がっていました。暑い一日です。
 このお祭は、大名人・三遊亭圓朝(1839〜1900・真景累が淵や牡丹灯記、そのほか現在でも上演されている噺など多数手がけている)師の偉業を偲ぶとともに、奉納落語、普段ボクらが使っている扇子のお焚きあげ供養を行い、それに加え去年より芸人が出店を出す、落語協会のファン感謝デーのようなイベントとなりました。
 今年も、飲食から物販、占いなどなど様々なお店が出店。ボクも落語とは全く無縁の「ヨーヨー釣り」の雇われ店主となったのですが、開場一時間前にもかかわらずヨーヨーのひとつもふくらませていないという始末。それどころか作り方さえそこで聞く、このいい加減さが芸人の出店らしいくて良い?のです。
 はじめは一人でやっていたのですが、間に合うはずもなく、ただ立っている前座や一門の叔父弟子・三遊亭あし歌アニさん(写真・右)をこき使いようやく開店にこぎつけたのは、開場五分前でした(スペシャル・サンクス!柳家初花/林家たけ平)
 開店当初は、おなじみ(桂)文生師匠が呼び込みをしてくださったり、(古今亭)菊生師匠、これまたオジ弟子のきん歌アニさんらの協力を得てどうにか無事一日が終わりました。
 炎天下のさなか、開場前から大勢のお客様にお越しいただき誠にありがとうございました。ボク自身も「黒門亭で聞きましたよ」なんて、何人かの方にお声をかけていただいたり、サインをしたりと、ふだん寄席では有り得ないふれあいをさせていただきました。
 可笑しかったのが「このあいだ黒門亭で寝ちゃって、ごめんね」ってしらないよ!そんんなこと(怒)...ウソウソ、こんどはちゃんと聞いてくださいね。
 
 10:00のスタートから18;00のフィナーレ、住吉の総踊りまで人足絶えることなく一日中お客様で境内は埋まっておりました。ボクも一日中店番をしながらビールを飲んでおり、ホントに愉しい一日でありました。
 沢山のご来場、重ねて御礼申し上げる次第です。
 

2003/08/09(土) 深夜寄席と円朝祭。
  生憎の空模様の最中、何時に無く沢山のご来場ありがとうございました。ボクもそんなお客さまを前に、何時も以上に熱の入った高座を勤めることができ、いま幸せにおもっている。良い仕事をする、何より至福の時です。深夜寄席、雰囲気いいですね。
 ボクの出演日以外でも、毎週土曜21:30〜23:00まで出演者4人で500円でやっております。あしを運んでみて下さい。あらためて、落語って面白いですから。
 
 さて明日10日は谷中・全生庵にて円朝祭です。
 去年からこの円朝祭は、境内に芸人が露店をだす縁日となり、ことしも去年同様のかたちで行われます。もちろん例年通り、高座扇子のお焚上げもあります。
 ボクは何故だか、ヨーヨー釣りのアンちゃんになります。
 きっと、お客さんきません。
 ボクの企画ではありませんから、知りません。
 ヒマそうにしてたら声掛けて下さい。
 声掛けたら、ついでに遊んでいって下さい。
 助けてください。
 
 あした、早いので寝ます。
 ステキな週末、そして夏休みを...司でした。
  
 右・三遊亭司の芸紋・笹に竜胆
   

2003/08/08(金) 豊町・寿司廣にて
  どうもいまひとつ夏らしくないですねぇ、みなさま夏を満喫しておりますでしょうか?三遊亭司です。
 夏はもっと勢いがあっていいと思います、勢いで遊んで、勢いでワルさして、勢いで初体験する。なんでもありです、それが夏ですね。二学期になって急に「不良」になっている、こんな恥ずかしいコトが平気でできる学生時代はとてもステキですが、一方誰の詞だったか「青春が輝いていたとは、決して言わせない」みたいなコトバにも共感できます。
 それになにより、今が青春なのです。
 
 昼間、落語の資料を引っ張り出しネタの整理をしておりました。思いの外沢山の噺を覚えていて、それをお蔵入りにしておりまして。いまこの時間が余ってる時にそれらに息吹を吹き込もうかと。なにか新しいコトをしていないと、なんだか気持ちが悪いのです。
 少なくとも、今は「待つ」時ではないのです。
 なんて、ね。

 夕餉を品川区・大井は豊町の名店「寿司廣」でとりました。(名店とはツカサが勝手に賞しておりますが)なにしろ、「食」というのは自分が食べなれている店が一番いいのです。「気まま」というのも名店の条件なのでしょう。とにかく気晴らしにならない外食なんて全くの意味もない、と考えます。
 まず良い空間を創れないと、良い食事も落語会も出来ないのだと、これもまた「丁度よい」陶器でお酒を飲みながら感じたのです。
 たまに外で独り考えるのもいいもんです。
 
 ステキな女の人がいると、もっといいのですが。
 「気まま」で美味しいお酒を飲んでいるときに、そんなことを考えるのはまた贅沢なのですが...。

 写真・寿司廣の店主、ひろちゃん。

8月絵日記の続き


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