|
2003/12/03(水)
短絡的単純明快天幕隊始末。
|
|
|
寒さのせいで目が覚めたのは、早朝の5時だった。丹沢の朝は寒い。この季節丹沢でなくたって寒いのだ。それにしても、やっと寝入ってから二時間しかたっていない。昨夜、11時30分には天幕の設営が完了し、手鍋で燗をつけながらメビウスの輪のような、終わりなき意味なき意見をぶつけあっているウチに、あっという間に用意していた酒はなくなり、満天の寒空の下寒さをこらえてまでする事などないので、そそくさと寝たのが3時だった。 起きるにはあまりにも早すぎるので、寒さに耐え現(うつつ)のなかなんとか眠りに着いたがまたしても一時間ばかりで目が覚めた。こんどは寒さのタメではなく、シーンと朝の静けさに包まれていた先程とは違い、江戸家小猫ばりの鳥のさえずりに起こされた。 結局そんな睡眠との闘いを一時間おきに繰り返し、やっと寝袋を出たのは10時ごろ。 テントを出た友人が、なにやら騒いでる。全く朝からこれだ…と声のほうに行くと、友人が朝食に買っておいたカップ麺のプラスチック容器の底がバリバリに割られ、乾麺だけが見事になくなっていた。それは文明を手にした我々ニンゲンの食べ方にはほど遠い。そういえば早朝表のガサゴソガサゴソという音に目がさめ、友人を起こしたが「見て来い」と言われたので、面倒なのと気味が悪いのでそのまま寝てしまったのだ。 そんなワケで、短絡的単純明快天幕隊は朝食もとることが出来ないという状況のもと早々と陣を払い、丹沢を後にしたのだった。
ふぉと・ラーメンがなく落ち込む友人。
|
|
|
|