〜花抜坂中納言日記〜
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/08/01 モノを知らない。
2007/05/04 とりとめもなし。
2007/05/03 大型連休。
2007/04/30 3タテ。
2007/04/29 紀尾井ホール。

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2003/11/14(金) 獅子座流星群の夜は明けて。
昨夜、夜空をみあげて流れ星を見た人はいますか?新聞によると獅子座流星群のピークが、13日深夜から14日未明だったそうです。何年か前に大騒ぎをした獅子座流星群は、正確には流星雨といって33年周期でしか見られないものらしく、あと30年ぐらいしないと見られないということになる。あと30年…50歳をとうに過ぎている。
 このまえの獅子座流星雨の時は友人達と見に行った。
 東京から横浜新道で海岸線の134号線にでると、大渋滞していた。結局ぼくらは伊豆は伊東の先の漁港で星空を見た。寒い寒い思いをしたが、驚くほどの流れ星に胸が震えた。
 何故こんなによく覚えているかというと、その日睡眠を充分にとっていなかったボクは、朝師匠の家に遅刻したのだ。モチロン小言を言われた。
 流星群と師匠の小言のセットで記憶にある。
 前座時代は、謂わばこんなシクジリと小言の日日だったな、と懐かしく思わないこともない。今はいない師匠のことも。
 

2003/11/13(木) 末廣亭の仏間にて。
 リヴィングのソファーで三時間ほど睡眠をとり稽古をつけて頂くために末廣亭へ。
 昨日というか今朝、始発で寝過ごして大船まで行ってしまい、すっかりくたびれてしまった。自業自得。
 新宿へいく途中、カーラジオからクリスマスソングが流れていた。そういえば、もうすぐそんな季節だ。ここのところめっきり寒くなってきた。そんなことを考えるとソワソワしてくる。
 新宿末廣亭では、楽屋の二階の仏間を稽古部屋として貸していただける。「たがや」「雑俳」もここで聞いてもらって、上げていただいた。
 今日は「権助提灯」という噺をつけていただいた。好きな噺で、是非みなさんに聞いていただきたいです。

2003/11/12(水) お稽古事情。
 末廣亭の楽屋にお稽古を頼みに行く。古典落語はみんなこうして、直接お願いして稽古をつけてもらい、覚えたらまた聴いてもらう。「上げ」といって、その師匠に許しを得、初めて皆様のまえでお喋りをするという、こういう訳。落語家は実労時間が日に15分や20分と短いように感じられると思うが、一席の噺を作るために大変な時間を費やしてる。

 夜、風車と新宿で食事。来年以降の落語会などの話をする。
 場所を移し、上野の「鍋や」という行きつけのウチで朝まで。久しぶりに風車と飲んだからか、話がヒートアップ。ま、ここで言えないようなコトがほとんどなのですがね…。 

2003/11/11(火) 寿二ツ目昇進・駒介改め金原亭馬吉
駒介の披露目の初日。芸名も新たに金原亭馬吉となった。今日から長い長い40日間のスタートとなる。
 まず前座から二ツ目になると変わること、それは毎日寄席に行かなくてよくなるというコト。前座修行期間、ボクラは毎日寄席に行くのだがそれがなくなる。
 前座は寄席の一番最初にお喋りするのだが、これはプログラムされているわけではなく謂わば料金外、幕代わり。二ツ目になると曲がりなりにも出演者のひとりとなるわけだ。
 そして、この40日間はそのスタートのお披露目ということなのだ。
 
 夜、馬吉に電話をしたら「メチャクチャ緊張した」といっていた。このボクでさえ、やはり披露目は大変に緊張したのだから当然だ。いま自分の披露目を思い出すと「緊張」しか浮かばないほど緊張していた。
 
 とにかく、披露目は始まったばかり。
 ひとりの芸人に成ろうという苦しみを見に行ってみて下さい。
 お披露目は金原亭馬吉という落語家の誕生の瞬間なのです。 

2003/11/10(月) 東京3区。
 千秋楽なので浅草の楽屋に顔を出そうかと思ったのですが、大師匠・円歌が休演のため行くあてが無くなってしまいました。
 そんなワケで家にいました、雨でしたし。
 
 選挙の結果…よく解りませんね、結局どうなったのか。結局どうにもならなかった、というのが正解のようでもありますし。
 全体的に、政治に国民の期待感が全く無いんだなぁと、いった感じですね。
 ボクの選挙区は結構ホットコーナーで、東京3区。かつての石原慎太郎センセイの選挙区です。ということは、つまりは松原仁vs石原宏高という劇場選挙で盛り上がったトコです。
 石原家の三男の応援には例のごとく、軍団の結束よろしく渡哲也をはじめ舘ひろし、神田正輝と豪華な顔ぶれでしたが、あれって有権者をケッコウ小バカにしていません?有名芸能人が来れば、そりゃあ人は来ますがね、それと誰に投票するかは別でしょ?
 選挙区の人は、松原仁が東急線の駅前で毎朝演説する姿をみていますからね。
 そんな差が、当落を分けた10000票だったんじゃないでしょうか…なんて、東京第三選挙区の総括をしてみました。
 
 次回の三遊亭司選挙総括は、来年夏の参院選挙です。

2003/11/09(日) 鬼の酒盛り。
 相模原で出席する予定だった法事をキャンセルし(というか、自動的にキャンセル)、家で寝ていました。それもスーツ姿のまま玄関で。
 夕方近くに起きて、テレビを見るとも無く見ないとも無く、テレビごときでそんな回りくどく言わなくてもいいんですが。
 
 夕方に、妹と韓国料理を食べに蒲田へ。
 蒲田の街はボクラが学生だった頃に比べ、数百倍国際化…といえば、聞こえはいいんですが、不法就労ぽい方々が住むようになりましたね。ま、もともとキタナイ街ですが、ボクは好きですよ、この猥雑さ。
 この前、友人のHとその仲間で行ったお店に行ったのですが、本場韓国式でキムチやナムルがドカドカ出てくるのですよ。で、マッコリという韓国のドブロクをガブガブ呑んで、ガツガツ喰う。それはもう、鬼の酒盛りのように愉しいのであります。
 

2003/11/08(土) 飲んで、飲んで、飲まれて、飲んで。
 山梨の称念寺さんというお寺での落語会に。
 午前10時半の松本行きのあずさ号は、土曜日ということもあってタイヘンに混んでいました。
 この季節は車窓から目に入る風景も、紅葉が彩りを添え大変に趣があります、それに加えて朝一番のヱビスビールがボクの機嫌をことさらよくいたします。
 2時からの落語会は大変盛況で、終演後紅葉の見ごろを迎えている名勝・昇仙峡に路線バスで。
 お茶屋で日本酒と岩魚をいただき、一時間ほど散策。
 夜は仙三の同級生がやっているカントリーバーで打ち上げ、といっても予定が変更になり電車の時間までふたりで飲んでいました。
 結局、仕事というより飲んでいる時間の方が長い妙な一日となってしまいました。そして恐ろしい事に、まだまだこれは恐ろしい一日の折り返し地点だったのです…クワバラクワバラ。

2003/11/05(水) 秋の夜長。
 今年は、思うようにネタ数が増えなかったのがショック…というより、当然だろうなと云う気もあると、激しく叩きつけるというか「られる」雨の音を聞きつつ考えた。手元に30落語の演題が殴り書きされたノートの切れ端がある。昨夜ボクが書いたのであろう、書いたハズだ。
 半ば自由業であるから、むしろ漠然と生きることは許されない。それは飲んでいる時も然り、誰かに愛を囁いているとき然り、落語中心の思考回路を組んで張り巡らせている。
 難しく書いてみただけで、誰もがやっている当然の事にすぎない。

 日時というカウントも、ここまで来るとソワソワしてくる。
 忘年会だ、忘年会だと、飲み会に口実をつけ年内いっぱいの予定を何本もたててしまった。年内で足りなければそれはすんなりスライドして、新年会になるだけだ。
 
 鍋の誘惑に駆られている。それは本屋で「鍋奉行になる」という本を手にしてからだ。ボクは元来、男の癖にイヤラシイかもしれないが料理にウルサイ。どうウルサイか?ただ単に、ひたすらウルサイ。
 そこで、この「鍋奉行〜」に目がいってしまった。
 鍋ばかりか、鉄板焼きにもウルサイ。自分のうるささに嫌気がさし、またさされ、もんじゃやきなど久しく行っていない。
 焼き肉が焦げるのも、痛々しくって見ていられない。
 それに加えて「鍋奉行になる」だ…。

 雨はいよいよ激しくなっている。
 ただひたすらに、降っている。
 文庫本の頁を繰る。
 また、グラスの酒が空になる。
 

2003/11/04(火) 見ましたよ「夜桜お染」
 久しぶりに火曜日の夜家におりました。仙三郎社中の出演中の「夜桜お染」も第一回を見て以来。楽屋でも話題騒然?の演技を愉しみに、ビール片手にテレビの前です。
 最初の印象通り、キレイな時代劇。特にこの回は江戸時代、不夜城と謳われた吉原がでてまいりました。廓物という吉原を舞台にした落語を演るボクラ噺家にとって、この吉原の風景は憧憬に近いものがありますし、文献などでしか見られないトコロなのです。
 ただただ、主演の若村麻由美さん、いと美しゅうございました。
 仙三くんたちは、チラッとしか映りませんでしたね。

 楽屋でチョット先輩の兄サンが「見ているうちに、だんだん焦ってくる」と言っておりました。同じ時代に修行をしている芸人が世の中にでていくのを見て、そう感じるのは決しておかしなコトではないんです。兄さんはひがんでいるわけでもありません。むしろ、兄さんの言っているコトはよぉ〜く解ります。
 でも、ここでクサルことなく、焦ることなく…そう、日日是稽古、マイペースでお互いやっていきましょう、ねっ兄さん。 

2003/11/03(月) 文化の日。
今年は学園祭の仕事もなく、家でボンヤリしていました。週末に、仙三と山梨に行くまで完全にオフです。山梨の仕事は仙三からで、終演後紹介したい人がいるとか、連れて行きたい飲み屋があるとかでタイヘンにありがたいわけです。
 お寺の落語会だそうでして、25インチは寄席やホールはモチロン、お寺、病院、福祉施設、料理屋、宴会、結婚式、学校と日本全国津津浦浦神出鬼没なわけなのです。いつだったか、お宅に招かれての落語会もありました。
 小さい落語会は、それはそれで人と人とのふれあいや、お酒の酌み交わしやなんかがとってもイイ気分にさせてくれます。
 そんなわけで、仙三との旅の仕事が今から愉しみなのです。

11月絵日記の続き


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