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2006/02/01(水)
最強なのは盲目の爺さんだった「ダニー・ザ・ドッグ」
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ジェット・リー主演、モーガン・フリーマン共演、リュック・ベッソン脚本の、観る者の心を引き裂く愛の感動アクション大作。5才で孤児となり、悪漢バートに飼い犬のように育てられたダニー。彼はバートの金儲けの道具として、首輪をつけられ、闘う事しか知らずに生きてきた殺人マシーン。ある日ダニーは、盲目のピアニストのサムと出会う。サムと彼の養女ヴィクトリアとの交流を通し、ダニーは初めて「愛する」事を知る。真実の強さとは抑制のない暴力ではなく、どこまでも深い「愛する心」なのだった。 リュック・ベッソンって、こういう御伽話が上手いよな〜。相変わらず突っ込み所は満載です。モーガン扮するサムを始め、その養女も、行きつけの店のおばさんも、あまりにも親切過ぎてダニーに都合良過ぎなんですが、だけどそんなのはヤボな話で。そのおかげでダニーを取り巻く天国と地獄の対比がよく活きてる。いわゆる「わかっちゃいるけど」方式です。 主演のジェットはもう余裕で40代なんですが、たぶんダニーの設定は二十歳そこそこ。ヒロインの養女も高校生位の設定なんですが、おそらく30近い女優さんだと思う(笑)でもね〜本来アクション俳優なジェット氏、細かな表情とかの「演技」面かなり頑張ってましたよ。画面から額と顎が切れる位のどアップになると流石にキツイ(←20代には見えないの意。更に言えば童貞には見えんて・笑)んだけど、そうじゃなければちゃんと生まれたてのようにピュアな若い青年ダニーでした。無邪気で可愛いんだよね。特にサムに「家族になろう」と言われて、嬉しくて抱きつくシーンの表情なんかタマリマセン。キャラ的に智くんの「KARE」っぽいし、首輪のビジュアルが前にチラッと言ったようにG嵐エアバンドのニノだし(笑) アクションシーンはジェット・リーの持ち味である美しいカンフーよりも「ファイト・クラブ」的な殴り合い要素が強くて、ちょっと女性には「痛そうでヤダ」かも知れません。目新しいアクションはないし、何なら痛そうな箇所は早送りしても差し支えはないかと(笑)ひたすらダニーとサムの心の交流に浸って下さい。
以下、ラストシーンのネタバレです↓ モーガンの何が最強かというと、悪ボスを倒すラストです。ダニーを挑発してベラベラベラベラ…喋り捲るボスに、見てるこっちはいい加減「うるせーオヤジだな…」とか思い始めてると、おもむろに植木バチを手に取ったモーガンが奴の脳天めがけて一撃。アッサリくたばる奴に一言「やかましい」…カッコ良かったです(笑)でも、ぶっちゃけそれまでのダニー暴れ損(笑)笑う所じゃ決してないのに笑ってしまった。でもそれは「LOVERS」へ向けたような失笑の類ではなくて、爽快なモーガン師匠への賛美の笑いです。 あと、これは他にも思った人いるかなー。このクライマックスシーンて「セブン」の逆バージョンだと思った。あのラストでブラピが犯人を撃ち殺さずにグッと耐えるバージョンが、これだと思う。思わず「良かったね、モーガン!彼は殺さなかったよ!(涙)」なんて思いましたよ(笑)
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