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2005/08/28(日)
アナキン上手過ぎ…「ニュースの天才」
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久々に映画感想です。地上波以外暫く観てなかったので、嵐コンも終わったし何本かまとめてレンタル。マダマダ観たいのがたまってるんだけど、ひとまず今日観た中で印象的だった一本を御紹介。 1998年。アメリカ大統領専用機に唯一設置され、全米で最も権威ある政治雑誌「ニューリパブリック」の人気ライターが発表したスクープ記事41のうち27が実は捏造されたものだった事が発覚した。もっと面白く、もっと刺激的に…エスカレートする大衆の期待に追い込まれた若手ジャーナリストが選んだ方法は、自ら“ニュースを作る”事だった…。 実際にあった物語です。そう言えば、こんなニュースあったな…と思い出した。その当時のニュース映像も特典で入ってました。スティーブン・グラスという当時25歳の若手記者だった。彼の書く記事が面白いと評判だったんだけど、ほとんど嘘っぱちの作り事だったのが発覚して大騒ぎになったのだ。勿論その一流雑誌社はクビになり、その後カウンセラーに通い続け、今現在は色々勉強しながら社会復帰に向けて頑張ってるんだっけ。DVDのメイキングで誰かが言ってたけど、これが小説なら何の問題もなかったんだよね。ノンフィクションじゃなくフィクションならOKだった。ホント何で小説家でデビューしなかったんだよ、あんた…(笑)真実を伝えるプロの報道記者だったがために…。 面白おかしく伝えたい気持ちぐらい私にだって解かる。実際こんなサイトやってて、感想や報告書く時に、まずいかに分かり易く伝えるかを考えるんだけど、その次には、真実である事は前提に、やっぱり出来るだけ楽しく面白く表現できたら…と常に考える。こんな素人なりに無い知恵しぼってだけど。 ただ彼がやった事は、こういう域を遥かに超えちゃってるのだ。実際にあった事をベースに創り上げるどころじゃない。全てが彼の空想で、架空の人物や会社名、ご丁寧に架空会社のサイトまで自分で作って、さも全てが存在するかのように、読者だけでなく同僚達まで騙していく。確かに彼は天才だね。嘘の天才。嘘の達人。でも最後はボロボロになって転落していく。まぁ当然なんだけどね。 主人公を演じるのが“アナキン・スカイウォーカー”ことヘイデン・クリステンセン。まぁイケメンだな程度には思ってたけど……コイツ上手過ぎ(笑)お見それしました。まぁ〜…主人公スティーブンには苛々させられた。いちいち気配りが良過ぎて「こんな男が職場にいたらキモくてしゃーないわ」とか、どれもこれも自分の事しか考えてない強かさが随所で垣間見えて憎たらしかったり、最後の救いようのないブザマっぷりには「ざまーみろ」とスカッとさせてくれた。…これって、どれもこれも、あっちの狙い通りだろう(笑)私はまんまと彼の演技力にしてやられた事になる。こんな上手い俳優だったとは。単なる“SWのイケメン”と思ってたら騙されちゃいけません。その辺のアイドルだったら、こんな役やりたがらないだろうし。 勿論彼の演技だけじゃなく、1番の見所はそのスリリングなストーリー展開ですし、彼を取り巻く脇の人々も1人ずつ奥が深くて(突っ込みどころも多々ありますが)ホント見応えありました。洋画ファン的には地味に豪華キャストだし。中でも、主人公をギリギリまで見守る同僚女性を演じてたクロエ・セヴィニー(ボーイズ・ドント・クライでヒロインだった人)久々に彼女を見たけど綺麗になったな。今回も良い演技してた。あとチャック編集長…この人が泣かせます(涙)彼を思うと…マジで主人公地獄へ落ちろ!(怒)ライブの興奮とは違うスリルを味わいたい方は、是非どうぞ(笑)
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