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2004/10/01(金)
八つ墓村
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犬神家から2作目のゴロくん版金田一。前作に続き、なかなかの面白さだった。まぁゴロくんより藤原竜也の熱演が光ってましたが(どうでもいいが、藤原くんの劇中の髪の毛はヅラですか?) 残念だったのは、多治見要蔵(←必殺懐中電灯)があんまり怖くなかった事である。ここだけは未だに歴代最高峰と言われる山崎努(←私も作品ファンとして同感)を超える俳優さんはいませんね(笑)今回の吹越さんも雰囲気タップリに頑張ってましたが。 いつも思ってる事だけど実際問題オバケや呪い、祟り、超常現象なんて、全然怖くない(←それ以前に一度でいいから見てみたいが)死んだ人を怖いと思った事はない。一番怖いのは、やっぱり生きた人間だ。人が狂気になる瞬間。村にやってきた辰弥(藤原くん)を「祟りが来る」と称して無意味に嫌う村人達。彼本人が何か酷い事をした訳でもないのに、呪い話に踊らされて集団ヒステリーとなり、辰弥を殺そうと襲い掛かる村人。洞窟での追いかけっこシーンは本当に怖かった。 32人殺しは中居さん版「砂の器」で思いっきりオマージュされてたな(それがオリジナルファンの叩き所と化してる訳だが)主人公の父親が惨劇を起こそうとする瞬間の台詞「自分は何も悪い事してないのに…」この言葉は忘れられない。辰弥だって逆上して殺人にこそ走らないけど、同じように「何も悪い事はしてない」のだ。バカで身勝手で恐ろしい村人達。あ〜…怖い怖い。そして、あまりにも悲し過ぎる。その分、素晴らしさも負けていないのが人間だと思うけどね。 さて、初めに書いた最高峰版「八つ墓村」の金田一は厳密に言うと“主人公”ではないんだけど(ほとんどチョイ役な立場)今回はゴロくん演じる飄々とした金田一が、そんな物語の清涼剤的役割も果たしてた。次は「獄門島」とか、どうでしょう。次回も期待したい。
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