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2004/05/09(日)
言い訳
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子供の頃、近所の自動販売機でお金を入れてもジュースが出てこない事態に陥った。
押しても叩いてもジュースは出てこないし、100円玉も戻らない。
理不尽な状況に涙は溜まるし、気持ちもどん底。
文句を言うにも、誰に言って良いのか解らない。 第一、内気な小学校低学年の自分に文句を言う能力も無い。
しかし、子供の時の100円は今の10,000円の価値に相当する。
とても泣き寝入りできる金額ではない。
「シャイボーイごう」は意を決して、その自販機が設置されている民家をたずねる。
キンコーンから数秒後、おばさん登場。
事情をテンパりながら話す。
するとそのおばさんが管理者らしく、カギを持ってきて自販機を開けてくれるという。
さっきまでのどん底から、どんどんテンションが上がっていく。
自分の勇気で取り戻せた100円。 その頑張りに「クリームソーダジュース」で乾杯だ!
と、思っていた瞬間、 「(100円)入ってないよ」のおばさんの声。
立て続けに「ほんとに入れたの〜」と、来たもんだ。
しかも、中を覗き込むと枯れ葉やチョコの包み紙やらがわんさか詰まっている。 団地の悪ガキ共の仕業だ。 しかし、これも自分の仕業と思っているに違いない。
「ほんとに入れました。ほんとです」 一生懸命説明する。
「だってー、出てこないよ」
「でも、ほんとに入れたんです」 悪いことしてないのに。
見兼ねたのか、しまいに「じゃ、これあげるから」とネクター渡そうとする。
貴重な100円がネクターにすりかわるのは許されない。 その100円は「クリームソーダジュース」でなくてはならないのだ。
「でも‥でも‥」 もう涙声だ。
と、その時、つまった枯れ葉の中から光るものが! まさしくそれは硬貨。 銀色に光る硬貨。 そう、さっき自分が投入した100円玉だ。
「やったやった!」と大喜びの自分。 「こんなにゴミつまってたらわかんないよね〜」と矛先をゴミに向ける管理人。
何はともあれ、100円玉が戻ってきた。
しかし「疑いの目線」に対する謝罪がなされないことは、子供心に深い傷を残した‥ ‥ ‥
といった出来事が当時ありました。
で、こないだその時の夢を見た。 正にその時の情景、その場面。
「いまやったらボロクソ文句言ったんねん!」 「あのときのトラウマをここで晴らす!」 と思ってたけど、夢って不思議なもんで、思うように身体も動かないし、言葉出ないんだよね。
当時と同じ屈辱的な終わり方だったので、もう一度仕切り直ししようと決意。 二度寝してその場面を追いかけることに。 ‥ ‥ 以上、先日の遅刻の理由です。 すいませんでした〜 ごう♪
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