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2002/10/14(月)
秋の夜長
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読書にハマッている。かなりハマッている「山本文緒」、読みはじめたら止まらない。
きっかけは、友からすすめられた「ファースト・プライオリティー」(最優先みたいな意味)。 31通りもある短編、そのほとんどが自分の事のようで、どこかで見られてるんじゃないか?と。 私にすすめた友もその錯角に落ち入ったと言っていた。 私が知らなかっただけで(私はいわゆる”女性モノ”にあまり興味がない)、 この著者の作品は直木賞を取ったり、ドラマ化や映画化されている。 周りにもこの著者の作品を読んでいるという人が多いのには驚いた。 私も本屋へ足を運んでは、この著者の本を買いあさっている。現在文庫本を4冊読破した。 たぶんまた明日も本屋へ行って何冊か買い、秋の夜長は読書となるのだ。(う〜ん芸術の秋!)
私が思うに、世間の女性にこの著者が受けているのには確実な事は言えないが、 私や私の周りにこの著者が受けている理由としては、なんとなくわかる気がする。 それは、たぶん「似たような感覚」を持ち合わせている人間だからかもしれない。 まず年代(これが一番大きいかも)、自分という性格(生まれ持ったモノや体験してきたコトや考え方)、 周りの環境や人間関係、日々想うコトや出来事・・・。 読みはじめたら止まらないのは、まず、この著者の文章が女女(オンナオンナ)していなくていい。 そしてまるで自分のような人物が、人に出会ったり別れたり、幸せで笑ったり切なくて泣いたり、 想うように言えなかったり出来なかったり、ズルかったり素直じゃなかったり、そんな日常を生きている。 そしてどの作品も「こうなった」とか「こうしなさい」とか結論ではない。 読み手がそれぞれ「これでもいいんだ」とか「こうやっていこう」と思うような、安心感と前向きさをくれてる気がする。 私の中の時期的に、ちょうどよく現れてくれた「山本文緒」作品。感謝です。
そしてズボッとハマリこんだ後には、 これまた自分に近い(と勝手に思っている)女優、小林聡美さまのエッセイを読んでは元気をもらっている最近の私である。
そんでもってようやく映画「ブリジットジョーンズの日記」を見た。 同じ女性とはいえ、あまりドップリと共感したとかは言えないけど、 これに共感した世界中の女性がたくさんいるというのだから、 なんか同じような想いをかかえていたり、考えていたりするのは 自分1人だけじゃないんだなぁと、少し楽にはなった気がするかな。。。
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