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2005/05/27(金)
いまのこと。
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相変わらずおじいちゃんちには毎晩行っている。 一人で家に帰って一人きりで部屋にぽつんとしていると否が応でも色んなことを思い出して、気持ちがめいってしまうから。 顔を出せばおばあちゃんも少しは喜んでくれるだろうし、そしたらおじいちゃんも喜んでくれるかなあなんて思っている。
随分休んでしまったせいもあってか仕事が色々溜まっていて、それを次々こなさなくてはいけないのも、今は良い。 暇だとぼおっとして余計なことを考えてしまうから。 おじいちゃんに仕事頑張るからねって言っちゃったし、約束は守らなくてはならない。 期限の迫っているものも色々あるので、多少焦りつつもひとつずつこなしている。 たまに、ふと色んなことがめぐって涙が出てしまうこともあるけれど、とりあえずは何とかやっている、といったところ。 休憩時間や休み時間には本を読んでいる。 おじいちゃんの乗っていた潜水艦関係や、回天関係の本。
おじいちゃんの葬儀に参列してくださった潜友会の方から名簿などの資料を戴いたお陰で、亡くなってから色んなことが分かった。殆どすべての回天作戦に参加していたことがわかって、びっくりした。 生きていたら、もっと色んなことを聞きたかったよ。 でも、多分教えてくれなかったかな。 おじいちゃん、戦争の話は殆どしなかったからな。 軽々しく口に出せないものがそこにはあったのかもしれない。 戦争の現実を知らない人に、とやかく言われるのを嫌ったのかもしれない。 今となっては分からないことだけど。
心残りは、今年の10月に祖父の乗っていた潜水艦の乗組員で結成された潜友会の最終会が宮城県で開催されるのが決まっていたこと。 行かせてあげたかったな。 今年で最後で、それも仙台でやることになっていたなんて。 行きたかっただろうな。 毎年楽しみに、行っていたのに。 潜友会関係の方から、今年も26通、おじいちゃんのところに年賀状が届いていた。 戦後60年も経つというのに、まだそうやってやり取りがあるなんて、凄いな。
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