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2004/06/28(月)
輪違屋糸里。
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週末、東京往復の新幹線の中で、ずっと読んでいたのが、浅田次郎氏の新刊、「輪違屋糸里」。 壬生義士伝に感動した自分としては、コレは読まなくてはね。 土方さんに惚れた女の話だから、土方さん中心の話かと思ったら…良い意味で期待を裏切られました。 壬生義士伝は、涙・涙…だったけれど、こちらは読後感すっきり。 男に翻弄されながらも、強く、背筋を伸ばして女は生きていく。
しかし、基本的な史実は殆ど変えていないのに、今までの通説を裏切るようなカタチで、でも、「もしかしたらこれが真実かもしれない?」と思うほどリアリティに溢れていて、本当に引き込まれました。 実際そこにいた人たちが今や生きていない以上、真実は確かめようもないわけで、もしかしたらこのお話の中に書かれていることが本当のことかもしれない。 時代小説は、そう思わせることができるかどうかが凄く重要なポイントになると思います。 そうゆう意味では、浅田氏の小説は本当に力があるなあと思う。 勿論、全てに納得するわけでもなく、私的にはこうはならないだろう…という解釈とかはあるのだけれどね。 個人的には最後の方で沖田さんの視点が出てくるのがちょっと?って感じだった。 あと、土方さんは、最後に、そんな風に女に言ったりするような人じゃないよ、って思ったな。 あそこで、降りてしまえるような人じゃない筈だって。 百姓のできるような人じゃないよ。
まぁ、私の感想の意味は本を読めば判るかなと思います(苦笑) これから読もうと思っている人もいるかもしれないので、あまりネタばれするのもなんですから、 気になった方は実際に読んでみてください♪お勧めします。 とても面白いですよ。 昨日は疲れて帰ってきたというのに、続きが気になって夢中になって読んでしまい、結局寝たのは3時半… 今日は日中、とても辛かったです(爆) 長編小説は、これだから困るんだよね…
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