着道楽日記
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2004/01/22(木) 雪。
雪は嫌いじゃない。
ただ、仕事をするようになってからは、ちょっと苦手になった。
雪が降ると道路が渋滞して遅刻するハメに陥るので朝早く起きなくちゃならなかったり、通勤のとき道路が凍結して車の運転がかなりスリリングになったり…という理由から(汗)
なんてツマラナイ理由。
ちっさい頃は雪が降るとあんなにワクワクしたのにね。
雪合戦したり、ゆきだるまや雪うさぎ、かまくらなんかも作ったな。

忘れられない雪の景色は、高校三年生の冬、近くの叔母さんの家で受験勉強をさせてもらっていて、その帰り道。
夜更けの住宅地はしんと静まって、他に歩く人もいなくて。
周りのものすべてが真っ白に染められていて、雪は汚いもの全てを包んでくれているみたいに見えた。
本当に日常のありふれた瞬間のはずなのに、妙に心打たれて、きっとこの景色を私は忘れないだろうな、と思った。
そして今もそのときの景色を鮮明に思い出すことができる。

今、そうして通った道は、その後に道路が拡張されたため、すっかり変わってしまった。
古き良き時代の面影を残した道は、今では4車線の広々とした道路になり、私がよく歩いた道とは似ても似つかないものになってしまっている。

けれど、まぶたの奥に今も残る景色は、まるでさっき見てきたばかりのように鮮やか。

思い出は、これからもずっと変わることが無いんだね。


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