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2006/01/25(水) 街角の恋2
気紛れな猫の情事の跡が目に付くようになった。
それは体外、人気の少ない倉庫や資料室などで、抑えたような独特の含み笑いが聞こえる時があるというのだ。
「中尉、それは本当に鋼の、なのか?」
「ええ」
「一部では有名人と申し上げておきますわ」
「一部?かれはもともと有名人だろ」
「ええ、でも、ある趣味にとっては・・・」
「ふむ、意味深だな」
上官と副官はそんな会話を交わせていたが、数日たって、
ロイはその意味を目のあたりにすることとなる。

もう暮れ馴染んだ兵舎を突き抜ける大きな人気のない廊下。
ところところに小部屋や書庫があって本好きの猫はそこにもぐりこんで
本をあさっているらしい。そして、本と一緒に兵士も漁っていると。


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