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2006/01/18(水) 街角の恋
イーストシティは春を迎えるための冬送りの祭りで賑わっていた。
列車を降りた時からホームはギュウギュウで詰め状態で改札に向かっていた。その中で人目を引く2人の兄弟。二人とも金の長い髪を後ろで結わえ、あには少し古風なシャツを身に着け、弟は元気一杯に赤いフードコートを着ている。目指すは司令部主宰の冬送り。
大総統、以下、高官の将軍たちが式典を行うのが軍国主義の祭りであった。そんな祭りだから花は要る。国家錬金術師といういける凶暴な華が。そんな中でエルリック兄弟は花を添えるにはうってつけの人材だといえた。存在そのものが美しく個性を華ってそこにあるのだ。各国の賓客の中でも美しい少年たちは見劣りせず、むしろ威圧感を醸しているかも知れない。その頭は、エドワードエルリック。弟、アルフォンス。

若い女性兵士は彼らを見たいがために式典に参加しているようなものだ。両の手足を取り戻し、弟に肉を与え、かれらはこのうえなく美しく成長した。特に兄は、今までの禁欲的な生活の反動かして、若い兵士をくわえ込むこともしばしばだった。そんなエドワードをロイは知らないフリをしてやる。なんたって今まで私自身の比重が重すぎたのだ。
だから、すきにさせてやってもいいと思う。
気紛れな猫は資料室や物置で情事に耽っているらしい、という噂がロイの耳にひんぱんにとどくようになった。


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