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2004/10/29(金)
forget me not
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昨夜、星野直子さんのお話を聞く機会があった。直子さんの夫は写真家の星野道夫さんであり、不慮の事故死の後は直子さんが道夫さんの世界を語り継がれている。僕は直子さんの凛とした姿に強く胸を打たれた。こんなに美しい人がいるのかと思った。
アラスカのこと、夫のこと、子どものこと、思い出のひとつひとつを静かに、ゆっくりとした調子で話される姿勢に僕は感動した。それはそのまま夫婦の強い絆、人間の愛情の深さを知ることができたから。それは決して押し付けがましい優しさではなく、とても自然な二人の姿がそこに見えたから。
「私と友達の距離が近くなりました。夫を思ってる友達と」
星野道夫の作品はただの山や熊の写真ではない。ただの文字を並べただけの文章ではない。では何ものか?僕は星野道夫という人間の愛だと思う。
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