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2003/12/17(水)
the whole world could change
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「<神秘的>という言葉を不当に恐れ、その言葉にあまりにも単一的な伝統的宗教的色彩をまとわせたがる人々がいる。このような縁取りされた黴臭い覆いは引き剥がされねばならないし、<神秘的>という言葉はその純粋で高潔で正統的な原型においてこそ受け止められねばならない。神秘主義!かつて文学的であることを非難されたのと同じように、この言葉が何度わたしの頭に強く投げ付けられてきたことか!しかし<神秘主義>なくして世界を変革する偉大な社会運動というものはありえなかった。あらゆる有機体は−個人的なものであれ社会的なものであれ−神秘主義を剥奪されるなら、生気を失い、衰弱と死に至るのではなかろうか」。神秘主義を隠蔽する「黴臭い覆い」は「引き剥がされねばならない」。つまり、「描くこと」とはその引き剥がしであり、それによって世界は変わり得る、それがChagallの信念である。
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