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2005/06/13(月)
敬愛なる
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うーっす。 今日もゆるーくやりゃす。
夕方かな、トムクルーズ発見。 「宇宙戦争」の試写会だかなんだかで来日してたみたいね。
通称「トム君」とは知らない仲じゃ無いし久々の来日だったからちょいと顔出そうと思ったんだけど…案の定、警備員に止められました。 その止め方が凄いのよ。 いきなり「なんですか?」って。おいおい。 確かに「知らない仲」ってのはフィルムの中の話なんだけど「なんですか?」はねーべよ。
そんなこんなで帰宅。 今はjaco(pc版で見てる人は一番上に見えてるお方)の1stソロアルバムにして最高傑作「jaco pastorius」を聴きながらキーボードぱちくり。 今日は疲れたので、脱力専門店「ぐったりドンキー」(二回目)。
1976年に発売されたこのアルバムはjacoが「不慮の事故(あるいは故意なる殺人)」で無くなってから18年が経った今もその輝きが風化せず、色褪せずにいますな。 ただ単に「エレキベースの革新」だけで無くコンテンポラリージャズの開拓であって、次世代に音楽と言うものの全体像の重要性を訴え続けているわけよ。 あのマーカスミラーも「レコードのミゾがすり減るまで聴いた。常にターンテーブルに乗ってるんだけどホコリが積もる事は無かったよ」って言わしめる作品です。
戦争と音楽が占めた20世紀。 とくに80年代以降って名プレイヤーが誕生しまくった時代であって、そんな系譜の中でも群を抜いている事がそのサウンド、グルーヴ、センス、想像力を見れば解る。 その言葉のごとく「抜群」。
確かにテクニック的に彼と肩を並べるベーシストはいるでしょう。 しかし、彼以外に様々な音楽要素を吸収し、消化し、創造し、表現出来た人はいないでしょうな。 そして音楽情報が飽和している今日の音楽社会でスタジオミュージシャン以外のプレイヤー及びアーティストの存在価値ってのはこれに尽きると思うんですよね。
因に、このアルバムのレコーディングが行われたのは1975年。 彼は当時24歳。
…。
んで、なに?国内版ボーナストラックに収録されている「cha-cha」は18歳。 んで、なによ?名曲「continuum」と「opus pocus」は19歳。
バカかよ。
時代背景ってあると思うけど当時の音楽に対するフロンティアスピリット、則ち想像に対する欲、あるいはプレイヤー的アイデンティティ確立に対する欲って凄かったんだろうね。 それに引き換え今は「ちょっと、あのオレン○レンジをコピろうよ。楽譜あるかな?」って。
やっぱりメディア、情報って「あればいい」ってモンじゃ無いんだね。
しかし、こんなモン聴いちゃ「俺の存在価値ってなんなんだ?」って途方に暮れるけどね。
ついでに「jacoの人生を理解する事が僕の人生だ」って言っているマイケルマンリングってすご腕ベーシストもいるんだけどね。 そんな生き方もあるんでしょう。 しかし気になるのはこのアルバムのライナーにjacoは「これは僕の人生のサウンドトラックだ」って書いてる(この言葉についても長く書く必要があるんだけど今日はやめておく)その相互関係です。
はい。 そんな感じです。 溢れる情報を消化し創造し表現しましょう。 アートフォームは異なれど、これが現代を生きるアーティストの宿命であり転じて武器とも相成るのです。
おやすみ。
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