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2005/04/12(火)
ユニコーン
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バイトをバイク便(解りやすく言うと)に変え、金持ちの巣窟(ひゅーい日記より引用)六本木を中心とした日常生活を始め早半年、僕は大きく変わった。
何が変わったって?
「変態的なまでの車好き」として知られるkennethが大きな変貌を遂げたのです。
育ちは片田舎茨城。 高校生まではフェラーリ(量産車でさえ)見れば大騒ぎ。実際、水戸でフェラーリと遭遇する機会ってのは半年に一度だった。夏お目にかかったら、冬まで会えなかった。 当時のランボルギーニなんて驚いた次の瞬間、僕のチャリはディアブロに積まれている6L、V12にも負けないエギゾーストノート高鳴らせて異常分泌したアドレナリンを燃料に追い掛けていた。
それが上京し、幾らか変わった。
…「おっフェラーリじゃん!」。ってな具合で落ち着いた対処を見せていた。
それが今やギロッポンですよ。 ベンツ?BMW?トヨタ・カローラ級に走ってます。いや、実際カローラより多いです
「ハマー?今日はもう5台目だよ」。 「またフェラーリ360モデナかよ」。
人間ってこんなにも変わるもんだな…と、自分でも思います。
しかし其れ故、目はこえてくる。趣味も良くなる。
子供騙しはきかない。
そんな僕がみた非常に貴重な車種を紹介します、今夜は長くなりそうです。
【ENZO FERRARI(累積目撃回数2回)】 心臓部に5,998Vcc、V型12気筒DOHCエンジンを搭載。 出力660PS/7800RPM。 新車本体価格¥78,500,000(時価数億円)。 まさしく公道走行を許されたF1カー。 その車体名はフェラーリ創始者から名付けられている。 彼が良く口にしたと言われている「物の数は少しくらい少ないくらいがいい」と言う言葉、今僕の知っている情報では日本には3台くらいしか無く、本社製造ラインにも20台しか並んで無かったそうだ。跳ね馬では足らず「実在するユニコーン」と表現できる1台だ。
【メルセデス・ベンツSLRマクラーレン(累積目撃回数2回)】 心臓部に5,438cc、V型8気筒OHCエンジンを搭載。 出力626PS/7,800RPM。 新車本体価格57,750,000(時価数億円)。 同じく公道走行を許されたFIカー(そしてそれはこの2台だけに適する言葉)。 マクラーレンとメルセデスAMGの共同開発。OH→100Hまでの加速所要時間、3.8秒以下。おそらく日本に入荷されている数は3台以下でしょう。 ヒトラーも驚く車マニア注目の独裁者(車)でもある。
【ジャガーXJ220 (LM)(目撃回数1回)】 心臓部に3498cc、V型6気筒DOHCエンジンを搭載。 出力542PS/7,000RPM。 新車本体価格¥100,000,000(時価不明)。 生産台数5台。 今は亡き天才F1ドライバー、音速の貴公子「アイルトンセナ」が開発に携わり、「この車にサインをさせてくれ」を言わせた1台。その真なるポテンシャルは誰にも発揮出来ないと言われている。
【アストンマーチンV12ヴァンキッシュ(累積目撃回数1回)】 心臓部に5,935cc、V型12気筒DOCHエンジン搭載。 出力457PS/6500RPM。 新車本体価格¥27,000,000。 超ド級スポーツラグジュアリークーペ。その追い越し加速はフェラーリ360モデナにも勝ると言われている。「真なる車好きが最終的に辿り着く場所」とも形容されている程。派手さは無いがクラフトマンシップを叩き込んだ1台。 イギリスのジェントルマンスピリッツ。甘過ぎず極上の優越の薫りに満ちたロイヤルミルクティー。
この4台ばかりは何度見ても言葉の通り「度胆を抜かれる」だろう。今後見れるかどうかも危うい。
どんな夢も諦めず追い掛ける理想主義の僕ですが、「この3台いずれかを手に入れる」って言う夢だけは諦めずにはいられません。
なぜなら「乗り手を選ぶ意志を持った車」だからです。
そう、ユニコーンです。どうやっても手に入れる事の出来ない存在なんです。ニコラス・ケイジ主演映画「60セカンズ(車好きにはオススメ)」で言う「エレノア」ですな。
でも、これくらいでいいんです。 パーフェクトクイーンは、手に入らなくても僕を魅了してくれるだけでセクシーなんです。
追伸。 車に興味のない人にとっては何がなんだか解らないと思いますが最後まで読んでくれてありがとう。
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