日々わいん
日常の出来事とワインの記憶 ノムリエ日記
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2009/02/28(土) トーレスのビッグワイン
トーレス・チリが自由な発想で造ったワイン。

コルディエラ 2005 チリ  2,520円

スペイン出身のトーレスがチリでも大成功し、へんてこな限定ワインも造るようになったのは、ここ5年くらいか。
樹齢の高いカリニャン63%、シラー22%、メルロ15%をフレンチオークの新樽で9ヶ月熟成。
もの凄く濃厚な黒紫から、カリニャンを中心にした香りが漂う。
果実味ボンバーな感じだけれど、甘くない。
なんとも不思議な味わいで、まだまだ5年くらい置いておきたいなあ。
トップのコンデ・デ・スペルンダを飲んだ時のような感動があります。

2009/02/26(木) 照明ダメージ
ドラマ ワインの雫は平均視聴率が5%程度。
実際はもうちょっと多いだろうと予想している。
ドラマがワイン市場に与える影響をニュースで流しているが、楽天ショップなどの在庫を見ると、本当かな?と疑うのが本音。
実際、店頭でのワイン販売は芳しくないでしょう。
ネット通販でも、在庫の現金化に必死なように感じる。
正直、ワイン市場全体としては活気がない。
でも、そんなことは私には関係ないか・・・とも言えない。
売れ残って照明に当たり続けたワインは確実にダメージを受ける。
特に熱がこもるような所は余計にであります。
このワインもね。

モントグラスのオーガニックワイン、ソレウス2006
昨年の夏頃、ある店に入荷してきて、先週、最後の残り1本を買ってみた。
やはり、色合いも元気がないし、香りやフレッシュ感も無くなっている。
この店のものを何本か買い続けてきたから解る情報なのだけれど、売っている側は、普段から飲んでなければ味から伝わるものを感じずに売ることになる。
でも、そういうのを続けたり、照明でラベルが退色したのを放置したりすると、素人目にも良くないと思っているのだろうか?
せめて紫外線量が少ない蛍光灯に変えたら良いのにね。
東京などの薄暗いワイン売り場には、ワインへの愛を感じるのだった。

2009/02/24(火) なんてったってエスピノザ
チリでビオ・ワインと言えば、コノ・スルかアルヴァロ・エスピノザの造るワイン。
エスピノザ所有、アンティヤル・イ・シアのセカンドワインがクエン。
昨年の今頃は05ヴィンテージの凄さに驚いたのであります。

クエン 2006 チリ 3,000円

05はシラー55%カベルネ・ソーヴィニョン35%カルメネール10%
06はシラー66%カベルネ・ソーヴィニョン17%カルメネール17%となりました。

雰囲気は05と同じながら、余韻は短く、へたするとガブガブっと飲めちゃうくらい優しい。
しかも、変な酔い方は無しのワインであることは変わりなし。
コズミック・パワー全開のワイナリーで、月明かりまで醸造所に取り込むらしい。
どこまで自然派なのだ!
しかも、相変わらず旨いのです。
でもこのグラスは 割れているような気が・・・。

2009/02/23(月) 送別のワイン
画像の男、3月から伊勢丹に就く。

ワイン倶楽部きっての男前がこの不況時に転職である。
しかも東京! 新宿店1階で見かけたら、なんか買って上げてください(笑)。

そんなわけで、私と二人であるが、さしのみの様な送別会。
選んだワインは・・・

ヴィニエド・チャドウィック 2001 チリ
シャトー・コス・デストゥルネル 2000 ボルドー(サンテステフAC2級)
シャトー・グリュオー・ラローズ 2000 ボルドー(サンジュリアンAC2級)

いづれも長命的なヴァン・ド・ガルドであります。
ウチのセラーで一番長い時間を過ごしたワイン達を、新たな門出に乾杯♪

チャドウィックは熟成の頂点くらいかな?当時はまだカベルネ・ソーヴィニョンだけで造られている。
なのに絶品!絶好調!当時は8千円しなかったが、今は軽く1万越えであります。
さすが00ヴィンテージが5大シャトーを越えたことがあるのが解る。
頼むから、付加価値だけで値上げしないで欲しい銘柄。

次にコス。 評価が高い01以降のスタイルとはまるで違う、ドメーヌ・プラッツ最後の作。
00は大量の澱を生みながら、未だに若々しい。
飲み頃はまだ先だと思わせられたが、時間が経つと化けた。
こんなにタンニンの頑固なコスは珍しいね。
買った時は7千円程度だが、格付ワインの価格上昇率は近年激しすぎると思う。

熟成後にしか真価を発揮しないグリュオー・ラローズはそろそろというところ。
今までこの銘柄で感動したことはなかったけれど、00はやはり、ただものではなかった。
独特の獣臭やら、サンジュリアン風味が良く表れている。
同じ年のボルドーをオー・メドックで飲み比べて、全く違うものが見える。
ボルドーはホントに奥が深い。

たっぷりと旨いワインを堪能後は、全員爆睡。
東京は心の砂漠が拡がっているけれど、土佐人気質で新しい人間関係を上手に構築してもらいたいなと願うばかりであります。
この男、30にして立つ!

2009/02/21(土) 最高の普段飲みワイン
お金に困ったら、これに落ち着いているワインは・・・

トクィ・アンディノ カベルネ・ソーヴィニョン 2007&2008 チリ 468円

このワインはインポーターとの関係で恐らく、オチャガビアのブドウで造られている。
インポーターブランドなのだ。
その代理店価格は安い! 正に庶民と飲食店の味方であります。

で、確かめたかったのは07の優位性。
確かに、07のほうは熟成によって赤色が強いけれど、タンニンがしっかりと残っている。
08はフルーティでタンニンも07よりは軽い。
ということは、07は重厚なワインが多数生まれているのでしょう。
右が2008です。

2009/02/20(金) 新顔は?
チリのブティックワイナリーであるギルモア・ワイナリーは、タボンコというスパ施設と一体になったもの。
マウレ・ヴァレーのロンコミーリャ地区にあります。

ギルモア アセドール・デ・ムンドス カベルネ・ソーヴィニョン レセルヴァ 2005 
                                      チリ 4,500円

こういう少量生産のワインを紹介するのはユヤイさん。
裏ラベルにはドイツのインポーターが・・・ということは、ドイツ向けが多いのかな。
このワイナリーはチリでは珍しく、無灌漑で、自然の雨量だけで育てています。
その関係か、非常にドライで凝縮してはいるけれど、タンニンが過剰ではなく、大柄だけど飲みやすいスタイルになってます。
樹齢60年以上、チリ土着のパイス種に接ぎ木したカベルネ・ソーヴィニョンだからこの味わいができるのかなあ。

下のクラスはどんな味なんだろうね。

2009/02/17(火) ピルケのじゃじゃ馬が・・・
今月は色々あって、割合値の張るワインが続いています。

アラス・カラクテール 2004 カベルネ・ソーヴィニョン チリ 3,150円

03ヴィンテージまでは濃い一辺倒ぎみの造りでしたが、アンティノリの影響が強くなった04は、エレガンスの様な感じになってます。
となると、エレガンス用のブドウはアルビスに持って行っちゃうのかな?と思えるくらい。
3千円越えとなりますと、この味わいの方が受け入れられ安いと感じます。

2009/02/16(月) ジョイントベンチャー
チリでは世界市場を相手にしたビッグワインがセーニャ、アルマヴィヴァから始まり、アルビス、アルタイルと増殖中。
単独ワイナリーでも、クロ・アパルタ、ヴィネド・チャドウィック、アルファMなどなど、増えてますね。
アルタイルは遅れてきた大物なのか?

シデラル 2003 チリ 4,980円

アルタイル・ワイナリーは、サンテミリオンのシャトー・ダソール(ダッソー)とサン・ペドロとのジョイントベンチャーです。
02という不運なヴィンテージからスタートし、03で向上というわけで、03を購入。
でもアルタイルにはちょっと手が出ないな。
シデラルにはアルタイルと違ってサンジョベーゼを混ぜていたのですが、03はカベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、シラーのブレンドになってます。
でもまあ、アルタイルと比較するようなものではないでしょう。
値段も半分ですし・・・

このクラスのブレンドタイプなら、エスピノザのワインが良いなあ。
テラマターのアンユージュアルも良かったし・・・。

2009/02/15(日) 昨日の続き
カルタヘナが直ぐになくなったので・・・

レイダのラス・プリサス ピノ・ノワール 2007を開ける。

普段飲みにはもったいない価格2,800円ですが、こんな時には良いよね。
二本目とかで、飲み疲れしないのをと思えば、コレ。

2009/02/14(土) ヴァレンタインデー2009
今年はいつもの年とは違ったヴァレンタイン。
土曜日ということもあったけれど、職場では義理チョコさえ配られなかった。
デパートへ行きますと、逆チョコなんだって。
ヴァレンタインも欧米化していくのかな?
すると、ホワイトデー商戦にも影響が・・・

今年も上等なチョコをいただきました。と同時にお返しも。
ワインはこれかな・・・

カルタヘナ ピノノワール ロ・アバルカ 2005 

カサ・マリンのセカンドワインと言えるのかな。

やっぱり、このワインは良いね。
深みと複雑性が、濃いカカオにも合いました。

2009/02/13(金) 一週間経って・・・
2本目です。

頑固なタンニンが解れてきたのかと言いますと、まだまだでした。

のサンタ・リタ レセルヴァ 2006

2009/02/12(木) チリカル
ファレルニアのカルメネールをもう一度。

う〜ん。良いけれど、わたしはベリー系よりモカ系のカルメネールが好きみたいです。
ということは、メルロー寄りってことかなあ・・・。

2009/02/10(火) チリカル
ワイナート49号にチリ特集。
ユヤイさんも紹介されていました。
次号からリニューアルだそうですが、生産者と消費者を結ぶ情報は直接取材でお願いします。
ワイナートが広告記事ばかりになるのはうんざりですね。
無理に隔月でやらずに、元の季刊誌になっても良いのではないかと思います。
そのチリ特集ではカルメネールをプッシュしています。

アルボレダ カルメネール 2006 チリ 2,099円

エラスリスのスタイルだけに、樽香、モカ系のカルメネール。
アルボレダ・ワイナリーは、葡萄をかなり密植していて、収量制限をかけています。
だから、かなり濃いめ。
まあこのクラスではチリで当たり前のようにやってますけど、優しいのが好きなら、コンチャ・イ・トロやサンタ・リタでもやってますからね。

2009/02/09(月) カヴァ
カヴァと言えば、スペイン産の泡。

カナルス・カナルス グラン・レセルヴァ 375ml 720円

安いのに玄人好みのしっかり瓶熟成されたカヴァ。

泡立ちは細くて弱いけれど、旨いよ。
シャンパーニュはバブルがはじけつつあるけれど、コスパの高いカヴァや、イタリアのスプマンテは酒屋の主力であります。

2009/02/06(金) 久しぶりブルピノ
セールなので買ってしまったブルピノとチリピノを比較してみる。

ブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ 2006 ブルゴーニュAC 2,394円

コノ・スル ピノ・ノワール レセルヴァ 2007 チリ

コート・ド・ボーヌはドメーヌ・ジュブロの作。
ブルゴーニュはチリと違って、トラディショナル(伝統的)を守るところと、豊富な資金から醸造設備を刷新している作り手では大きな差がある。
チリの場合は最初からモダニズムな造りが殆どだから、テロワールがどうのこうのという比較は間違い。
もっとも、ブルゴーニュでも作り手の方が、ヴィンテージやテロワールよりも重視されている。
だから、人気が低いワイナリーのものは安いが、ネームバリューによって、いくらでも値が張るのがブルピノの世界。

ボーヌとニュイでも、けっこう差が出るところが面白い部分ではありますね。
日本市場では不味いワインは自然淘汰される傾向にあるから、私がワインを飲み始めた頃のような、酸っぱいだけで果実味が無いようなブルピノは無くなりつつあります。
ただ、ACブルゴーニュでもピンキリになり、畑のヒエラルキー(畑の序列)は消えつつあるのかなと感じます。
ブル好きはこの作り手って指名買いしますからね。
チリで指名買いならコノ・スルのピノですよね。
このブルピノはけっこう良い線いっていますよ。
でもセールでこの価格。
コスパではチリの千円台にもかなわないかなと感じた次第です。

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