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2006/05/31(水)
知らなかった技術
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近頃のチリワインはステンレスタンクで仕込んでますってものでもオークの香りがするものが増えました。 なぜかと思ったら、最近の醸造技術を明らかにした著書で明快な回答を得ました。 私がここ2年あまりで疑問に思っていたことがやっと解けたのです。 それは、ステンレスタンクで熟成過程に入る際、熟成タンクにオークチップを投入するというもの。 格安のコストで高級ワインの雰囲気を味わえるのです。 なんでこんなことに気が付かなかったのだろう・・・。 この技術はユーロ圏市場をおおいに脅かしました。 フランスの生産者もINAO(国立原産地呼称統制委員会)に同じ技術の申請を行いました。 ボルドーワインの不振を打開するために、INAOも許可したようです。 これによって新世界ワインと勝負できると生産者は喜んでいるようですが、はたしてどうかな? この技術は市場を広めるのには役立つかもね。 これが格付けワインのお尻に火がつく程度の影響力を持つようになるのかは、あと2〜3年ほど待つ必要があるでしょう。 今夜はオークチップで仕込んだバコです。
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