日々わいん
日常の出来事とワインの記憶 ノムリエ日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2005年11月
前の月 次の月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
最新の絵日記ダイジェスト
2015/04/29 姪の結婚報告と BARの店じまい
2015/04/27 南仏カベ
2015/04/26 メドックのプティ・シャトー
2015/04/23 期待していただけに・・・
2015/04/20 託す為のワイン

直接移動: 20154 3 2 1 月  201412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 1 月  20138 6 5 月  20127 5 3 2 1 月  201112 10 8 7 3 2 1 月  201012 11 10 7 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 月 

2005/11/30(水) またひとつ
中心地から大規模商業施設が消えた。
そう、ダイエー・ショッパーズ高知店が26年間の歴史に幕を閉じたのです。
はりまや橋の西武に続き、また大きな空間をポッカリと作ってしまうことになります。
しかしもう、地元には再開発パワーは無い。
西武跡でさえ、数年間もほったらかしの状態で、街の衰退は目に見えるようである。
ダイエーには私も過去に2度、10代の頃にアルバイトでお世話になった場所。そういうものが無くなるのはやはり寂しいものであります。
閉店時、名残惜しそうに見送る人々は後を絶えませんでした。
通りすがりの若者達は人だかりを見ると、誰か有名人が来ているのかと色めきだっている。 
思考感覚の狭さを可哀想に想う私でした。

今日は先輩方が給料が下がるという有り難くもない辞令をいただいていた。
そうやって人々はゆとりというものを失っていくのだろう。
私も12月からしっかりと下がる給料を真摯に受け止めなければなりません。
だがここ数年間はずっと右肩下がりなのです。
景気が良くなっているという政府見解を、何時になったら感じることが出来るのでしょうか?
ダイエー高知店でも、異動する正社員を除いて殆ど人々(200人以上)は明日から失職する運命にある。
そんな多くの受け皿は簡単には見つからない。
無事に年越ししてくれることを祈ることだけしか、私にはできないのです。

画像は閉店時、シャッターが閉じる瞬間です。
私も最後のお別れに立ち寄りました。
整列し、最後まで深々と頭を下げる社員達に涙した夜です。

2005/11/29(火) 1日がかり
年末が来る前に、仕事用車両に磨きをかけました。
我が家の車は2000クラスのミニバンなのだが、仕事用のは2倍以上デカイ! なので今日は仕業時間中、洗車&ワックスで終わってしまうのであった。
私の武器と言えば、一気の集中力でやってしまうことだ。
あまりに熱心にやるので職場の先輩が心配して何度も声をかけてくれた。
先輩「もう明日にしたら?」 私 「いえ、今日中に仕上げて見せます」とまあこういうやりとり。
かくして、数年分の垢を落としたように、ピカピカになりました。
記念写真を何十枚も残したいほどですね!
さて、いつまで働くのか?この車両は11年目へ突入です。
明日はきっと、手と肩が痛くなりそうですね。
帰りにいつものアレルギー科へ、医療費で生活が圧迫されるのはやはり苦しいところですが、この男前先生、もうちょっとだから頑張りましょうと声をかけてくれるので、ホントかなあと思いつつも頑張って通院しております。
年齢不相応に個性的なので、病院のスタッフにもすっかり憶えられ、声をかけられるようになりました。
どうも皆さんは、きっちり整えられた眉に興味を示すようです。
女性の方からよく質問を受けるんですよねえ。
私の答えはいつも「これは私のアイデンティティなんです」それだけです。
いつものデパ地下へ立ち寄りますと、なんとあの、文佳人のカミさんが明日からの試飲販売の準備をしているではありませんか。
土佐本酒倶楽部の話をする間もなく、私はワインコーナーをたんねんにウロウロチェックしていました。
ボジョレ・ヌーヴォーの売り方はここも賢くなっていて、やはり少量多品銘柄という仕入れだったようです。
もはやコンビニで0時解禁から買えるようになったものに、酒屋は無理に競合しないという考え方もあるようですね。
価格面でも有利な商品ではありますまい。
さて、私が選んだのはチリのカリテラ カルメネール2002 1,030円
バッドヴィンテージのカルメネールはどうか? 元々この品種はかなりフランボワーズ系でベリーベリーなワインです。
カベルネ・ソーヴィニョンほどは年による味わいの違いを見せないのかもと想像して飲んでみたら、正にその通りです。
これならお薦めできますね。 酸が心地よく、脂ののった魚料理にも合いますよ。

2005/11/28(月) 買い物
なぜだか分からないが、私はよく会長という肩書きが付く。
たぶん、絶対にイヤとは言えない性格のおかげなのだろう。
この人なら大丈夫では無いのであります。
で・・・今の職場も異動するなり問答無用の会長職を与えられた。
といういうことで、忘年会の準備をするために景品の買い出しへ4名で出発。 
他の3名は独身女性です! ということで、どんな物に興味を示すのか観察なのです。
そういう予定でしたが、私自身が見たい物の方へフラフラ行くので他の3名からちゃんと付いてきて下さいというクレームを何度もいただきました(((爆)))
普段は出来ないような大きな買い物をした女性陣はストレス解消にもなり、大満足だったようです。
私は当初の調査目的を達成できず、女性陣の買い物センスを見抜けないままに終わったわけです。
約4時間30分の買い物中に今夜のワインの当てをチェック。
いや、ワインそのものもチェックしましたが、どこへ行っても売り場は縮小され、さびしいものですね。
ボジョレ05は少なめに、そして早めのセールを始めていました。
お店も今までよりは賢くなったかな。 それでも需要を喚起できないのですよねえ。まあ、南国では仕方がないか。
ここのパン屋さんのピザは美味しいという妹からの情報が過去にあったので、買って帰りました。
まあ、でもお値段なりだったなあ。
今夜はチリのヴィニャ・マイポ 2003 カベルネ・ソーヴィニョン 790円
北海道で有名な六花亭もどきのチョコ(クリスマス用)があまりにも美味しそうに見えたので、女性陣と一緒に買ってしまいました。
それで、我慢できずに食べてしまいました。
中のイチゴは甘さを抑え気味のホワイトチョコと相まって、それがまたヴィニャ・マイポと相性もバッチリです。 完飲♪

2005/11/27(日) あのサンライズ号は何処に?
久しぶりに掃除機かけましたよ!
まあ、隅々にたまった埃の山、山、山!
いかんですねえ、空気が乾燥すると余計に埃が目立つようになるんですよねえ。
職場でも毎日掃除しているのに、埃というものはもの凄く舞っているものです。
これだけはいくら空気清浄機が動いていてもダメですね。
一人住まいでもけっこう埃は積もるものです。

メルシャンの大キャンペーンで日常的チリワインの王者になりつつあるコンチャ・イ・トロ社のサンライズ。
サンライズ号まで造ってキャンペーンの旅に出かけていたあの車両はあの後どうなったのか?
シャトー・メルシャン号(画像)へと変身して活躍しているようです。
今夜はエチベリア カベルネ・ソーヴィニョン レセルバ 2001 1,100円
じっくりと1本飲んだのは久しぶりですね。 これ、良いですよ。

2005/11/26(土) ささやかな企み
昨日からの続きみたいなお話です。
今日は我が家にも使い回しですが、クリスマスのリースを飾りました。
もちろん、姪達がワインのコルクを使って作ってくれたものも飾ってあります。
さてクリスマス、夜はどう過ごしましょうかねえ。
今年のイブはなんと土曜日! 恋人達なら街でも長い夜を過ごせそうですね。
あるフレンチのシェフにディナーの予約はもう、売り切れたんじゃない?と聞きますと、そうでもないのだとか。
折角の土曜日なのになぁ、素敵なクリスマス・ディナーにワインやシャンパンって憧れの時間でしょ!
えっ? 相手がいないって? 今からでも頑張りましょう。
私はそうですねえ。 25日の夜はバフォーネに持ち込んであるロゼ・シャンパンでも皆さんでいただこうかと思います。
本当はロゼ・シャンパンてフランスでは、恋の語らいのひとときに飲むんだって。知ってました?
まあ、その翌日はシェフが誕生日だということで、ささやかな企みにて喜んでいただきたいなあと思っています。
きっとこの日記は読まないからばれないでしょう。
女性陣はディナーに持ち込みでもシャンパンのロゼを出してくれるようなロマンティストに出会えるよう、上品な人になりましょう。

2005/11/25(金) いよいよ
クリスマスまであと一ヶ月ということで、100円ショップのものでありますが、リースを買ってきまして、仕事用の車に飾りました。今年は丁度12月24&25日は仕事が入っているのでサンタキャップも被って仕事しようと思っています。
世知辛い世に少しでも心に明かりを灯すよう事をみんなでやりましょう。
さて、年末ジャンボも売り出されたということで、初日の有名な売り場には列を成していました。
不景気なほど宝くじは売れていましたが、不況が長引きすぎるために最近はそうでもないのだとか。
各売り場も営業努力はかなりのものです。
やはり、ロト6が一番売れているそうですね。 チャンスは自分で掴むのだぁぁっ!

今夜は飲みに出かけようかと思いました。 がしかし!あまりの寒さに気持ちは段々と萎えてゆきまして、P社のしつこい電話がトドメとなりました。
わたくし、曝露しますが、P社はインポーター・オブ・ジ・イヤーを昨年ゲットしたほどのワイン界では大会社です。
売り方で気に入らないのは先ず、バラ売りをしない。最低6本単位。
但し、5千円程度の高級ワインからはバラもOK。
インターネットのワインショップで普通に流通している価格との開きがある。つまりは高い! がしかし、ホテル&レストランへ送っているリストは私などへ紹介している価格よりかなり安い。
だから、小金持ちでワインのことをあまり知らない客じゃないと商売が成り立たないような売り方をしているところですね。
今夜も1時間くらいは営業電話に付き合ったのかも・・・。
ボルドーの話はしないようにいつも言ってます(笑)
P社の安いでしょう?は実際は高いからなのだ!
で、いつも買うのはP社が独占輸入しているチリとアルゼンチンのものだけなんですよねえ。他社と競合しているものは他が確実に安いのは、定説となっています。
そう言えば、「定説ですから」のオジサンはどこへ消えた?
私もクリスマス用のワインとシャンパンはしっかり確保しました。
早くこないかなクリスマス♪♪

それは良いけれど、クリスマスイヴ&クリスマスの日は誰と過ごし、どんなことをやるのかは全くの未定です(爆)
私のクリスマスはワインセレクトから入る。 それもまた良し!

今夜は久しぶりにチリはコンチャ・イ・トロ社のマルケス・デ・カーサ2003
コンチャで一番古い伝統銘柄でもありますが、今醸造を任されているのは前出のイグナシオ・レカバレンに代わり、新進気鋭のマルセロ・パパさんです。
チリのワイナリーは今、若手にどんどんチャンスを与えていますね。
例えばドン・メルチョーとアルマヴィヴァの醸造責任者になったエンリケ・ティラドさんは35歳であります。
この03は2千円出してもまったく惜しくない、素晴らしい出来なのです。モンテス・アルファのように長期熟成させても面白そうですね。

2005/11/23(水) チリの中のチリ
チリワインが段々と個性を失っていく中、チリカベの個性に希望をもっているワイナリーと言えば、ヴィニャ・ケブラダ・デ・マクールとヴィニャ・アクィタニアでしょう。
ヴィニャ・アクィタニアはインポーターとの契約が切れ、99ヴィンテージからは輸入されなくなりました。
ご存じ、ブルーノ・プラッツ&ポール・ポンタリエのプロジェクト・ワイナリーです。
早くどこかのインポーターとの契約を願っています。
ヴィニャ・ケブラダ・デ・マクールは近代チリワインの父と言われるイグナシオ・レカバレンさんのワイナリーです。
今でも数々の高級チリワインを醸造しています。
ヴィニャ・ケブラダ・デ・マクールに赤は3種類しかありません。
すべてカベルネ・ソーヴィニョンのワインで、標高の高い位置からドムス、ステラ、アルバと別れています。
アルバ・デ・ドムス 2003はさすがに10年に一度のビッグヴィンテージを象徴するような雰囲気をもっています。
1,800円クラスとしては他にペレス・クルスのものや、ルイス・フェリペ・エドワルズのものも際だっていますが、この個性的なパシフィック・アロマを感じることができるチリワインは減ってしまい、寂しい限りです。
このチリカベならではの本物さを皆さんにも知っていただきたいですね。

2005/11/22(火) 大人のたしなみ
ワイン飲み的な大人の嗜みとはなんだろか?
たまにはバッドビンテージのものでも、こよなく愛しながら飲むべし!
私はたぶん偶々が重なっているだけだろうけれど、バッドヴィンテージのものしか買っていないボルドーの銘柄がいくつかあります。
そのひとつに北部メドックのシャトー・ポタンサック(03からはクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルという新しい格付け)
ウンチク話になりますが、この新しい格付けはフランス・原産地呼称統制委員会(INAO)の新制度で、メドックの格付けのように正式にラベルに記載されます。
で、私はまだ新しいブルジョワの付いたラベルは見ていません。
メドックのシャトー03は日本にも上陸し始めていますので、これからお目見えし始めるでしょう。
この格付けはサンテミリオンと同じように、10年ごとに見直されるようです。
ポタンサックはそのうち9シャトーしか選ばれなかったクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルのひとつです。
でも私は92や93、97などバッドでお安いヴィンテージのものしか買ってないんですねえ。
だからすべてきちんと持ちこたえているわけではありません。
でもボルドーの古酒って峠を過ぎると、どのワインも個性を失っていくのでそれほど気にもならなくなるものです。

今夜のシャトー・ポタンサックは1991 2,600円
これが良い枯れ具合なんですよねえ。
色はまだ赤さを保っていますが、味わい的には枯れたおじいちゃん。
人生も、酸いも甘いも通り越して、まろやかになり、刺激も失うんでしょうねえ。
黄昏のひとときにはぴったりの古酒でした。

2005/11/21(月) 最近のがっかり
最低気温4.5度ということなので、やはりもう冬なのかなあ。

マンション等の構造強度の届け出偽造のニュースは酷いですねえ。
中国ではよくあるような建築物ですね。

サンタ・アリシア レセルヴァが03にヴィンテージチェンジしていたので飲んでみたら、格下のものと同等か、酷いものでした。
ラベルを貼り間違ったんじゃないの? インポーター様。

ボジョレ・ヌーヴォーの話題もことかかない昨今ですが、飲みました?
ワインは生き物だけに、難しいものですねえ。
今夜は休肝日。
明日はボルドーでも飲もうかなあ・・・。

猫も箱で丸くなるってか!

2005/11/20(日) 風は無く
今日は本体がお休みですが、私達の仕事はしっかりとあります。
昨日の季節風は止みまして、日向ではぽかぽかと気持ちの良い日です。
ある有名な団地へ行きますと、まん前の住宅でクリスマスイルミネーションを飾り付けている家族を発見!
聞きますと、3軒並んで毎年豪華に飾っているとのこと。
それはいつか夜に見に来ないと行けませんねえ。
街にもあっちこっちとクリスマスの明かりは増えています。
まあ、大都会ほどの豪華絢爛さは無くても、気持ちの高揚を感じますね。
家の玄関にもリースくらいはぶら下げようかな。
ここのところ、なぜか寝不足で偏頭痛ではなく、変な頭痛を感じています。
良いこと無いかなあ・・・。

2005/11/19(土) さ・・・寒い・・・
珍しく二週連続で土日はお仕事。
今日は朝は晴れて良い感じだったのに、昼前から曇りで北西風が足元にぴゅうぴゅうと強く吹き付けてきました。
この冷気が下から来るもので、もう堪りませんね。
でもなぜか職場は人出が多くて活気がありました。
良いことです!
今日で二十歳になるという女子大生にワインをプレゼントするとうっかり約束してしまいましたので、そのワインをあるビストロへ預けに寄りました。 わたくし、その子の名前も聞いてないんですけど(爆)
今日の商店街はダイエー閉店セールやアニメマニアの店開店も相まって、若者もどどっと闊歩していましたが・・・
ボジョレ・ヌーヴォー売り場はやはり・・・素通りですね。
試飲販売しているとはいえ、辛い状況です。
私も2本目はさすがに無し!
それよりもモンテス・アルファ無いかなあですね。
パープル・エンジェルを買おうかどうしようか思案中のうちに、意外に売れちゃって売り切れそうです。
頼むから、売り切れてくれぇぇぇですね。5千円オーバーのアイ・ラヴ・チリワインに指をくわえて眺めるのも考えものです。
経済的に手が伸びません。
そう思いながらも誰かに、そんなに眺めるなら買いなさいと命令口調で後押ししていただきたいものです。

明日も寒い一日になりそうですねえ。
こんな夜は豆乳鍋か湯豆腐でしょうか。
でも牡蠣フライの誘惑に負けてしまいました。
今夜もエミュー・リーチ飲んでます。

2005/11/18(金) みんな忙しいからねえ
今夜はワイン倶楽部の予定でしたが、皆忙しそうで、今夜は無し。
そういう主宰は昨夜、ボジョレを飲み過ぎてお疲れ気味だったので良かったのかも。

今夜は南オーストラリアのエミュー・リーチ 2003 1,050円
オーストラリアにはダチョウの仲間が沢山住んでいるのです。
このワイナリーにはエミューが収穫時にブドウを食べに来るそう。
だからそういう名前が付いているそうです。
ミディアムボディでフルーティーなシラーズをメインに何かをブレンドしているのでしょう。
酸が意外に強くて安っぽさをなんとかカバーしています。
渋味は弱く、飲みやすいので女性ウケは良さそうです。

さて、今日はワイン売り場へ寄り道しませんでしたが、ボジョレはどうでしょねえ。
なんだかマスコミの力でごり押ししているように見受けますが、辛口過ぎますか?
でもちゃんと1本は買っちゃったしねえ、まあ過剰な表現ばかりが目立ちすぎると思います。

2005/11/17(木) ボジョレ・ヌーヴォー2005レポート
さて、ボジョレ05も解禁日。
全生産量の4分の1、全輸出量の2分の1が日本にやってくるというほどの上お得意さんの日本。
12本1ケースで約101万ケース、昨年よりも少しだけ輸入量は増えたそうです。
ユーロ高、空輸便というワインのお値段に、半分は輸送費が加わっている感じはここ数年の常識事項となってきました。
殆どのインポーターは1ヶ月遅れてくるお安い船便をやらなくなったので、一般消費者にとってはますます高嶺の花になりつつワインになってます。
お値段は2,100円〜3,700円と生産者によってまちまち。
平均を取るとやはり3,000円ラインに乗ってしまいます。
今年は酸の利いたワインが多いという前情報を頭に入れまして、早速試飲大会! 場所は某デパ地下です。
私的に5点満点法で簡単に評価してみました。ちなみに私の好む傾向はルイ・ジャドのヌーヴォーということを考慮してください。
あとデュブッフを平均値3点と考えています。

モメサン ヴァンダンジュ15      3
ヴィタ・メンテス            3.5
タイユ・ヴァン ヴィラージュ      3
マドンヌ                3
マキシム・ド・パリ           2.5
シャトー・ド・マラドレ ヴィラージュ  4
ロピトー ヴィラージュ         3
ポール・ボキューズ           3.5
ポール・ボキューズ ヴィラージュ    4
フランソワーズ・シューヴィネ      4
シャトー・ド・ボワフラン        4
シニエ・ヴィニュロン          4
ピエール・フェロー           3.5
ピエール・フェロー ヴィラージュ    4
ジョルジュ・デュブッフ ヴィラージュ  3.5
ジョルジュ・デュブッフ 樽       3

ヴィラージュACのものは酸がピリピリキリッとしたものが多くて、あまり冷やすと、酸っぱい苦いという味わいになります。
ところが、温度が上がって開いてくると、ピノ・ノワールのようなバランスに近づいてくる傾向を示していました。
平均的な出来は昨年ほどでも無いかなという感じです。
ちょっと高めの温度でフルーティー感を味わいましょう。
しかしまあ、3千円オーバーのヌーヴォーを昨年に続いて大量に売ろうというのは、やはり市場を無視した無謀な行為としか思えません。 そんなに日本って裕福な国だっけ?  
画像は今夜のパーティーの模様です。 

2005/11/16(水) いよいよ
ボジョレの解禁前日。
季節風の嵐で最高気温は14度という冬気候の一日でした。
風が冷たくてねえ、でもこのまま一気に冬とはならないはずですが、どうでしょうか?
久しぶりにデパ地下に立ち寄りますと、ボジョレの陳列準備に追われていました。
ナント! 今時25種類も並べて試飲販売をするのですよ。
私は正直に、大丈夫ですか?と担当者に言ってしまいました。
まあ、この店の場合は何でも大量仕入れをやらないから大丈夫かなあ。最近はエノテカ、モトックスのものを得意としています。
私もモンテス社のワインを置いていなければ、来ない場所かもねえ。
で、折角ですから試飲には来ますと伝えておきました。
今夜は久しぶりに焼き豚などを買いこみました。ということで・・・
エチベリア カベルネ・ソーヴィニョン レセルヴァ 2001 1,100円
このチリワインは家族経営です。
がっしりしたタイプのワインで、4〜5年したら丸まって美味しくなってくるワインを造るのが得意ですね。
ですから、今01は丁度いいですね。
飲みたいときにはあまり見かけないのに、たまにひょっこりセール品になっていたりする不思議な銘柄です。
レセルヴァをこの値段で買えるならお得もお得ですよ。

2005/11/15(火) ヴィンテージチェック
フランスの場合、通常ブドウの出来を表すのは20点満点方法を使用しています。
ボルドーの場合、最近の優良ヴィンテージは00と03。
フランス人は偉大なとか、大袈裟な表現を使うことを好んでいますので、お気を付け下さい。
私の場合、この様な作柄指数の高い良いと言われるヴィンテージをチェックするには千円台のACボルドーなどを数本選んで買います。この時期には特に何かのコンクールで受賞しましたなんていうシール付きのものを優先します。
例えば、今夜はメドックACのシャトー・グラン・ガリウス2003 1,180円
スイスのコンテストで金賞を獲得したものです。
やはりと言いますか、値段以上の味わいを得られることは難しいのですね。
売れてる人気ワイン生産者以外の多くは、生産設備に投資ができません。
平凡な産地でも畑と醸造設備に投資できている生産者のワインは、3千円程度してももの凄く人気が出たりします。
モンペラなどは良い例ですね。こうなってくると、作柄の良し悪しもあるでしょうが、生産者の良し悪しで選ぶ時代が来たのかなあと思います。
明日はボジョレ・ヌーボーの解禁ですね。
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20051115gr0a.htm
このようなニュースが流れても、鵜呑みしてはいけませんよ。
というか、すでに消費者の方が賢くなってるのかな。
だって、昨年のデュブッフだって、まだどこかで売れ残ってるでしょ!
高コストで輸入されたものをいつまでも店頭に並べるよりも、1ヶ月くらいで売り切る適正輸入量というものを考えてみましょうよ。
ワイン好きなら2千5百円オーバーのボジョレを買い増しするなんてことは、そうそうしないものです。
もっと美味しいワインをいくらでも選ぶことができる価格帯なのですから。
2千円以下で買えるイタリアのノヴェッロや千円以下で買えるチリヌーボー買う方が、もっと良い買い物だと思ってしまいます。
ちなみにチリなど、南半球の新酒は春に出ますよ。

11月絵日記の続き


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.