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2013/07/05(金)
なんで秋山郷というのだろう
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久しぶりに津南へ下る。立ち入り検査を終ってからだった。朝のうちは激しく降っていた雨も昼前には上がって、ここも蒸し暑く津南はことのほか暑い。こんなときは急いで山へ帰って来る。津南の田んぼでは稲がずいぶん大きくなっている。この時期の秋山は別天地で昨晩などは寒いとも感じた。 ところで秋山郷という呼び方なのだが仕事仲間がこんなことを言っていた。 秋山郷は古くより落人の集落だったようで昔の人が大割野(津南の旧名)に用事で出るとそこの人に、「お前さんはどこの者だい」と聞かれる。そのたびに「あっちの山、あっちの山」と指をさしたという。それがあっちの山、あっち山、あち山、秋山となったとじいさんが話していたと。 らちもない話だと思っていたけれど、南信の遠山郷をあわせて思うにつけ、そこも遠くの山 遠い山 遠山となったのではないかと。山にも地名があって地元の人たちの間ではよく使われている。大滝のくぼ地だとかロウソク岩とか二本杉だとか。こうなると渋谷区の二軒屋町だとか杉並の松ノ木だとか町名の昔の呼び名が残っているところも多い。地名の付けかたというのはしょせんこんなものかと。となるとあっち山がとても実感をもって理解できた。学者の方には失礼かもしれないが僕はこれが真実であると思っている。
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