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2013/07/04(木) 昔ものがたり
 上の原の政宣さんと仕事をしたときの話だが、政宣さんのおじいさんというから時代は明治か大正のころだと思う。
 おじいさんは津南の米を2俵振り分けにして牛に括りつけて草津まで運んでいたという。上の原を牛を引いて津南まで出て米をつけて帰って来る。翌朝草津街道の八十八曲がりをのぼって渋沢に作った小屋で一晩を過ごしてから山を越えて草津まで米を届けたという。帰りも渋沢に泊まるのだから五日かけて米を運んだわけである。あるとき渋沢を出てすぐに牛がぴたりと止まって何としても動こうとはしなかった。おじいさんは猟師でもあってクマなどは恐いと思うことはなかった。だから牛がなんで動かないのかさっぱり分からなかった。いろいろ考えて世界には犀という恐ろしい動物がいるという。きっとその犀という化け物のような動物がいたに違いないと思った。そこでその魂を沈めるために「才の神」という小さい社をそこに作ったということだ。犀という文字は才にかわってあの時代、この辺りに暮らした人の感覚がよく表れている話だと僕は思った。この才の神は渋沢の先に少し前まではあったという。


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